2011年10月11日火曜日

高尾山・多摩丘陵の環境を考えるシンポジウムへのご案内

  

日本野鳥の会東京が毎年開催していますシンポジウム、今年から都内の環境を考えるシリーズとなります。その第1回として、高尾山およびそれに連なる多摩丘陵を対象に開きます。パネリストとしては、かつて高尾山探鳥会の名物幹事として知られた清水徹男氏、元当会幹事で、「町田野鳥の会」の役員としても活躍の倉持内武氏、地元稲城市の自然に関心が深い会員・菊地有子氏の3氏。後半のパネルディスカッションには現役高尾山探鳥会リーダーの中尾淳一氏も参加して、過去・現在・未来の高尾山・多摩丘陵の自然環境だけでなく、社会環境も含めて考えていきたいと思います。
           〔写真:最近高尾山で目立つキビタキ 土橋信夫氏提供〕
【タイトル】東京の環境を考えるシンポジウム 
      第1回 高尾山・多摩丘陵の自然 今と昔・そして未来
【日時】2011年10月14日(金)午後6時開場、6時15分~9時
【会場】東京・渋谷区立千駄ヶ谷区民会館1階会議室
【定員】先着60名  【参加費】300円  どなたも参加できます 
※会場案内地図は、本ブログ5月3日付をご覧ください。

2011年9月28日水曜日

野鳥の保護研究基金・募金のお願い

  

 日本野鳥の会東京では、ことしから野鳥の保護研究を立ち上げました。その第一歩として、伊豆諸島全域と東京港一帯(東京湾の東京都域)を対象として、まず伊豆諸島のアカコッコ、東京港のカンムリカイツブリの実態を把握することから始めています。
 このたびこの保護研究に多額の寄付があり、「日本野鳥の会東京・野鳥の保護研究基金」を設けました。そして、多くの方に援助をお願いするために寄付を募っています。〔詳しくは機関誌『ユリカモメ9月号』をご覧ください〕
 この募金にご協力いただきました方には、野鳥図鑑画家としてご存知の谷口高司氏がこのために描いたアカコッコとカンムリカイツブリのイラストを中心に作製した特製シール〔写真〕をプレゼントしています。ぜひ浄財をお願いいたします。

【募金の方法・プレゼントの内容】
1.募金は下記の郵便振替口座にお願いします。
  ゆうちょ銀行 口座名:野鳥の保護研究基金 番号:00170‐6‐512640

2.募金は1口1,000円をベースとし、プレゼントは口数に応じてボーナスを
  加えます。
  1,000円(1口)の場合:特製シール1枚
  2,000~4,000円:口数+1枚(同3~5枚)
  5,000~9,000円:口数+2枚(同7~11枚)
  10,000円以上:特製シール15枚

2011年9月26日月曜日

日本鳥学会2011年度大会〔大阪〕に参加して

  

 今年度の日本鳥学会の大会が大阪市立大学で、9月17日(土)~19日(月・祝)にかけて開かれました。台風15号が沖縄付近に停滞していた期間で、大阪は残暑。〔写真・エコ冷房機として参加者に配られた特製うちわ〕 大阪の街を歩いていて、東京と少し違うと感じたのは、公園や緑地でも蝉の声がほとんど聞こえなかったこと。虫の音が一番耳に響いてきました。
 大会は盛況で、参加者は300人を超えていたと思われます。学会大会で興味あることは、参加者のほとんどが何らかの発表に関わっていること。口頭発表・ポスター発表・自由集会で、日ごろの調査・研究の成果をいろいろな形でアピールしていました。
 今年の発表の傾向は、ワシタカ類ではオオタカの件数がますます減ったこととサシバが目立ったこと、カラス・スズメに関わるものが増えたこと。そんな中で、私が見聞きしたもの(発表件数が200件近くあり、複数個所において同時進行で開かれていますので、体力的だけでなく、物理的にも全部は聞けない状態です)で興味をもったものをいくつか紹介します。
 一つは、キビタキの動きで、全国的に平地繁殖例が増えているようです。東京付近でもその傾向がありますので、要注意ということころです。もう一つはカワウで、その問題の多くが東北地方に移り、関東地方では小康状態になっているとのことです。その東北・盛岡市では街のカラス問題が話題になっているとか。東京からは、ユリカモメ10月号に掲載された「葛西海浜公園・西なぎさでのコアジサシの繁殖」についてのポスター発表がありました。
 ところで、今回のもっともおもしろかったのは、最終日午後に開かれた公開シンポジウム「鳥の種分化と種分類‐日本列島の鳥の系統学からの発展‐」で、5人のパネリストによる講演はそれぞれ研究手法や見方が異なり、いずれも興味ある内容で、一気に視野が広がりました。シンポジウムの良さは、関連した話がまとめて聞けることだと実感しました。発行が予定されている『日本鳥類目録第7版』では、従来の分類とはだいぶ違ったものになりそうです。
 来年は同じ時期に東京大学で開かれます。学会員でなくても参加できます(発表は不可)ので、ぜひその熱気を体感してください。(川内 博)

2011年9月2日金曜日

第2回東京湾の水鳥保護研究会へのご案内

  

東京港一帯(葛西~東京港~多摩川河口)〔写真・東京都港湾局発行資料から〕を対象として、7月8日に立ち上げました「東京湾の水鳥保護研究会」の第2回を9月9日(金)に下記の内容で開きます。今回の目玉は、「帰還のために東京湾に集結したスズガモの群飛」と「カワウの追い込み漁」の映像(あわせて20分程度)。撮影者のご厚意で今回迫力あるそのDVDのさわりを見ることができることになりました。
東京湾は昔から、シギ・チドリをはじめ、カモ、カモメ、サギ、ウなど水鳥の宝庫だったところ。現在、海岸線はほとんど埋め立てられ、コンクリート護岸となっていますが、海上や人工なぎさなどにはスズガモやカワウ、カンムリカイツブリ・ハジロカイツブリなどを多数見ることができます。今回の映像は一見の価値ありとの評判ですので、ぜひお出かけください。
【日時】2011年9月9日(金)午後6時30分開場、7時~8時30分
【会場】日本野鳥の会東京・事務所(新宿区新宿5‐18‐16 
                         新宿伊藤ビル3階)
【場所】東京メトロ・都営地下鉄「新宿三丁目」・「東新宿」から徒歩約5分。
    JR新宿駅から徒歩約15分。《本ブログ2011年2月3日付に地図あり》
※参加申し込み・参加費不要、会員外の参加歓迎

2011年8月29日月曜日

繁殖記録・3 大田区内の公園で、今年もツミが繁殖

  

 大田区内の公園で、昨年に引き続いてツミが繁殖しましたので、その概要をお知らせします。4月の中ごろから公園付近を雌雄で行動していましたが、いったん作りかけた巣をやめて別の場所に新たな巣を作るという経過があったため、繁殖過程の進行時期は昨年より遅れ気味でした。今年の巣はアカマツの木の地上15mほどの横枝に掛けられていました。昨年の巣と比べるとかなり小さくて貧弱なもので、卵や雛が巣から落ちないか心配になるほどでしたが、結局そのような事故はありませんでした。〔写真〕
 この公園ではハシブトガラスも幾組か繁殖しており、育雛中のツミの親はカラスを追い払うのに相当な労力を使っているようでした。そして7月21日の午後、台風が通過した後の公園内を2羽の幼鳥が連れ立って飛ぶ姿を見ることができました。
 今年の特記事項は、繁殖過程を観察中の一時期、つがいとは別のツミの雄と雌各1羽が、巣の近辺を含む公園内で行動しているのが見られたことです。これらの2羽とつがいの2羽がどのようなかかわりを持って行動していたのか、興味のあるところです。(川沢祥三)

2011年8月23日火曜日

紹介 小笠原諸島・世界自然遺産登録記念公開講演会

  
「小笠原諸島は、どこから来て、どこへ行くのか?~魅惑の生物進化と多様性の保全~」

2011年6月、小笠原諸島が日本で4番目の世界自然遺産に登録されました。これにより小笠原諸島の自然について、いっそうの関心が寄せられると期待されます。小笠原は貴重な生物の宝庫であると共に、日本の外来種対策の最前線でもあります。そこで世界遺産登録にあわせ、海洋島小笠原諸島に生息する特異な生物の生態・生理に関する研究の成果と、現在取り組まれている保全研究の最前線について紹介いたします。

【主 催】森林総合研究所/首都大学東京小笠原研究委員会
【日 時】2011年8月28日(日)14:00~17:30 (開場13:30)
【場 所】秋葉原サテライトキャンパス(秋葉原ダイビル12階)
JR秋葉原駅徒歩約1分
【参加費】 無料  【登録】 不要

【プログラム】
13:30 開場(南硫黄調査2007記録ビデオ上映)
14:00 はじめに 可知直毅(首都大学東京小笠原研究委員長)
14:10 花外蜜腺を介した植物とアリの関係 杉浦真治(森林総合研究所)
14:50 乾性低木林の樹木の生理機能とその多様性 石田厚(京都大学)
15:30 休憩
15:40 小さなネズミの大きな影響 川上和人(森林総合研究所)
16:20 ノヤギが駆除された後の生態系はどこへ行く畑憲治(首都大学東京)
17:00 総合討論
17:30 閉会

【問い合わせ先】
Tel: 029-829-8217(森林総合研究所 牧野) 
e-mail: island@tmu.ac.jp

2011年8月21日日曜日

繁殖記録・2 清瀬市の小河川でイカルチドリが繁殖

  

清瀬市の柳瀬川の支流空堀川の河原で、イカルチドリが繁殖しました。営巣地は、空堀川が柳瀬川に合流するあたりで、河床掘削工事の終了後に図らずも出現した河原です。〔写真〕
 孵化日は不明ですが、当初の雛数は4羽でした。その後数が減ってきて、4月28日の時点で確認できるのは1羽のみとなりました。
 コチドリは、毎年、柳瀬川城前橋~金山橋間の、左岸の畑や不耕作地で1~3つがい繁殖していますが、イカルチドリは繁殖していませんでした。営巣地の河原は、両岸がフェンスに囲まれ、人が容易に立ち入り難い場所です。当地でイカルチドリの繁殖を見なかったのは、こうした安全で、一定の広さの河原が無かったことも一つの理由ではないかと思っています。イカルチドリは、コチドリのように、水辺に近く開けた場所であれば、畑地でも荒れ地でも結構というほど、営巣場所に寛大ではないように思われます。(青木秀武)