2019年5月18日土曜日

平地林でキビタキが繁殖・6月中にその囀りを耳にしたらご連絡を

  

東京でキビタキ〔写真・川内 博氏撮影〕の美声を聞きたければ“高尾山”が一番!ですが、最近、平地の森でもその声を繁殖期に聞くことが多くなっています。例えば代々木の明治神宮。来年は創建100年の神社ですが、その境内の森で、ここのところ、毎年複数個体が元気に囀っています。
明治神宮では過去2回の「生物総合調査」が行われていて、2回目の2010年代初めの調査では、繁殖期に継続的にキビタキが見られ、6月中旬に雌が餌をもって巣のあると思われる枝の茂みに飛び込んで、餌なしでそこから出ていったという観察があります。残念ながら10メートル近い高所で巣の確認はできていませんが、営巣していたと思われます。
実は明治神宮でのキビタキの繁殖について、約50年前の1970年代に行われた1回目の調査時にもヒナ連れの雌が観察され、繁殖していたと思われます。
最近、他の平地林や河川敷の林でその声を聞くという話があります。6月中に、平地林でその囀りしたら、研究部あてにご連絡ください。確認に出向きます。
【連絡先】office@yacho-tokyo.org  日本野鳥の会東京・研究部・繁殖係