2016年3月31日木曜日

都会のエナガ・繁殖中・・・興味ある方はご連絡を

  

東京都心部の緑地にも定着してきたエナガ、現在抱卵中のようです。明治神宮では、少なくとも5ペアが生息しています。抱卵中である証拠は尾が曲がっていること〔写真〕。これは狭い巣の中で、長時間長い尾を折り曲げてためで、おもに抱卵をする雌の可能性が高いと思われます。
明治神宮の観察できたペアのうち、両方とも尾が曲がっているもの1組、片方の尾が曲がっているもの2組、両方とも尾が曲がっていないもの1組でした。その中で、4羽で行動しているものもいて、どういう関係なのか興味あるところです。
ところで、千葉県下では顔の白いエナガ〔仮称・チバエナガ〕がいることが、以前から知られていたましたが、このエナガの動向も調べる必要があります。
“街なかのエナガ”をいっしょに調べてみたい方はご連絡ください。
                 〔日本野鳥の会東京・研究部〕

2016年3月19日土曜日

第2回・東京23区のオオタカ・ノスリ一斉調査の結果報告

  

35日(土)、東京下町にある綿商会館という、およそ野鳥関係者はまったく知らない会場で、以前に本ブログで紹介した『オオタカの希少種指定解除についての意見交換会』が、環境省主催で開かれました。約90名の参加があり、第1回の仙台での批判的な意見を受けてか、会場からの意見も聞くという内容になっていました。しかし、実質「セレモニー」は予想通りでした。
ところで、日本野鳥の会東京・研究部では、昨冬に引き続いて、「東京23区のオオタカ・ノスリ一斉調査」を実施しました。110日(日)の午前10時~12時の2時間限定で、東京23区内37カ所の緑地で、オオタカ・ノスリの個体数調査を行い、オオタカは13か所で19羽、ノスリ〔写真・川内 博氏撮影〕は7か所で10羽を記しました。そのほか、ハイタカ、ツミ、トビ、ミサゴ、ハヤブサ、チョウゲンボウが観察されました。前回は調査場所不足でしたが、今回は、主要な緑地の多くはカバーできましたので、相当高い精度だと思います。
それにしても、オオタカ「19羽」をどう考えるか、これから検討を加えていく予定です。詳しくは、検証後に発表します。