2010年11月25日木曜日

12月4日・第2回スズメ調査探鳥会 in HIBIYA を開催

  

今春バードウィーク最終日に、東京都心の日比谷公園で実施したスズメを中心とした調査探鳥会。その2回目を初冬の12月4日午前中に行います。調査はロードサイド・センサスというもっともポピュラーな調査法で、一度やってみればどこででも応用できるものです。土曜日の朝、冬の公園で野鳥たちの数をかぞえてみましょう。春と冬、種類や数にどんな違いがあるか、それがどんなことを意味しているのか、知ったり・考えたりする探鳥会です。
【日時】2010年12月4日(土)午前8時集合・11時ごろ終了  【集合場所】東京都千代田区日比谷公園・祝田門(東京メトロ・桜田門に近い門)    【参加費】無料・初心者歓迎  【主催】日本野鳥の会東京・研究部

ちなみに、第1回の結果は下の通りです。なお、肝心のスズメの数が当日の仮集計のものと違っています。今回発表しているものが正しい数字です。  さて、スズメの数が予想より少なかったのは、繁殖期であったことが第一で、読み違えです。意外と少なかったのはメジロ。次いでドバト。キジバトが1羽も記録されなかったのはなぜか。ネコの数はもっと多いようにも思うのですが。いずれにしても、何回か続けてみないと現時点では何ともいえないということろです。冬場のスズメは300羽いるか。興味あるところです。
2010年5月15日(土)8:50-10:20 ( )内は調査を3回実施した平均数
スズメ(115)アオサギ(1.3)カルガモ(2)コゲラ(2.7)ツバメ(2)ハクセキレイ(1)ヒヨドリ(4.7)シジュウカラ(18)メジロ(4)ムクドリ(2.7)オナガ(4.3)ハシブトガラス(35)ドバト(33) 以上13種 ・番外ネコ(12)

2010年11月19日金曜日

中野区初記録・哲学堂公園でフクロウが。しかし・・・

  

中野区の哲学堂公園にフクロウが現れました。2010年10月31日(日)午前8時半頃、公園内でカラスが異様に騒がしいので探したところフクロウでした〔写真〕。10羽ほどのカラスが繰り返しちょっかいを出していましたが動じる様子無く、1時間ほど見ていて雨が降り出したので避難し、再び11時半ごろ見に戻ったときにはいませんでした。周辺を探しましたが見つからず、飛び去ったか?人の立ち入れない部分に入り込んだのだろうと思っていましたが、11月3日に発見場所の近くで死んでいるのを公園管理者が見つけました。
聞いたところでは特に外傷も無く足輪も無かったそうです。発見時にも特に衰弱した様子は見られず、動じないとはいえ威嚇する様子も見られましたので死因は不明です。鳥類目録まとめの段階でも中野区でフクロウの記録は無く、少なくとも1975年以降初記録です。
ところで、同公園には再びカワセミが訪れる様になりました。また、近くの江古田の森公園(旧中野療養所)では10月31日・11月7日にマミチャジナイが見られました。                            (吉邨隆資)

2010年11月10日水曜日

柳瀬川・金山調節池にヨシガモ初登場か

  

先日、葛西臨海公園鳥類園に行った折、スタッフの方からヨシガモを見かけたら事務所まで連絡してほしいとの話がありました。鳥類園でもヨシガモは稀なる鳥かと思っていたところ、10月29日9時半ごろ、マイ・フィールドとしている清瀬市・柳瀬川流域の金山調節池でヒドリガモの観察中に、様子の違うカモ♂・♀各1羽を発見しました〔写真〕。
四角な頭の形と顔の色、風切羽・・・「もしやナポレオン?」と内心色めき立ちました。タイミングがよすぎることもあってやや不安。ヨシガモであれば当地では初記録です。換羽途中のようですので、見続ける予定です。なお、この周辺ではコガモ・オナガガモ・ヒドリガモ・オシドリ、アオジ・ジョウビタキなど冬鳥たちがそろいつつあるところです。                (青木秀武)

2010年11月8日月曜日

「東京の鳥」シンポジウムは成功裏に終わり・そして新たに「保護研究」が始まります

  

3年前、3回シリーズで企画した「東京の鳥シンポジウム」は、この11月4日(木)に、第3回を開いて、無事終了しました。このシリーズは、現在進行中の東京都産鳥類目録作成の一環として、第1回は『東京の鳥の変遷を探る』~新・都産鳥類目録の発行を目指して~として2008年11月15日(土)に、第2回は『東京都のRDB 』~今われわれのできること~として2009年11月4日(木)に、そして、第3回は『東京の島の鳥たち―伊豆・小笠原諸島の固有種に注目しよう』ということで開催したものです。
それぞれの回に特徴があり、第1回は「本土部の鳥相と生物目録の重要性」に、第2回は「奥多摩と東京湾岸の希少種の現状」に、第3回は「島嶼部の鳥の現況とこれからの活動」について、基調報告と意見交換を行いました。
 日本野鳥の会東京では、これまでの流れから、次の段階へとステップアップします。来年から野鳥たちの「保護研究」をしようというもので、第一段階として、伊豆諸島特産のアカコッコについて取り組むことになりました。
「保護研究」といっても実績のない当会として、どのようなものができるのか、まだ手探りの状態です。そこで、専門のプロジェクトチームを作りたいと思っています。その一歩を下記の要領で実施します。どのような話なのかを聞くだけでも結構です。ぜひ、ご参加ください。
【日時】2010年11月12日(金)午後7時~9時 【場所】日本野鳥の会東京・事務所《地図参照》 【参加者】原則として会員か会員が同伴する方。会員外の方は事前に電話かFaxで事務所へお申し込みください。(参加費無料)