2016年9月29日木曜日

都内のムクドリのねぐらは? ・⑥            聖蹟桜ヶ丘駅と八王子駅のいま

  
  千葉や埼玉など、関東一円のあちこちで見られている“駅前ムクドリねぐら騒動”は、東京都内ではあまり問題になっていません。話題になるのは、東京メトロ・東西線の西葛西駅ばかりですが、そのほかにまったくないわけではありません。多摩地区では、2000年代に入って、京王線の聖蹟桜ヶ丘駅、2010年代になってJR中央線の八王子駅などが知られいます。この9月に2駅の状況を調べてみました。

聖蹟桜ヶ丘駅のねぐらは、10年前とは少し違っていますが、今年は昨年と同じ場所で、数は目測で4000羽程度。駅の東側の果樹園付近に集結して、100ルクスを下回ったころで、一気にねぐら地の通りのサクラやケヤキ、スダジイなどに移動してきました。その場所ではムクドリが嫌うという新兵器の機器がうなっていましたが、まったく無視されていました。買い物客や通勤客も多い場所だけに、嫌われているようでしたが、糞が落ちる場所は人通りが少なく、大きな問題とはなっていないようです。

八王子駅の方は、かつて上記の新兵器が効果をあげて、当時ねぐらとなっていたメインの買い物通りから姿を消しました。今回訪れてみたところ、駅近くのビル屋上の電波塔に集結し〔写真〕、やはり100ルクスを切って薄暗くなってから、駅前ロータリーから北へまっすぐ伸びるメイン道路の両側のマロニエの並木に、約2500羽程度がねぐらを取りました。ここはとくに防御機器は設置されていないようでした。八王子駅前は、人通りも多くなかったためもあるのか、通りすがりの人が、鳴き騒ぐ声に目をやる程度で、とくに大きなトラブルにはなってはいないような印象でした。

いずれも1回の調査ですので、きちんとした把握はできていません。今後も追跡調査を重ねていきたいと思っています。                                   〔日本野鳥の会東京・研究部〕


2016年9月8日木曜日

八王子・日野の野鳥展のご案内

  
東京多摩の八王子市・日野市で野鳥の調査や普及、環境保全で活動している「八王子・日野カワセミ会」が、2016923日(金)~928日(水)に「野鳥展」を開催します。

会場は、八王子市学園センターのギャラリー(JR八王子駅北口前・東急スクエアビル11階)で、パネル(調査から見た野鳥の変動)、野鳥の写真、絵画、バードカービング、小学生が描いた鳥など多彩な内容です。

開いている時間は午前10時~午後8時(23日は午後1時から、28日は午後3時まで)で、2425日は[;オオルリのマイブローチ作り・材料代300円]のイベントもあります。