2023年3月13日月曜日

『越冬期2023』調査・あれこれ・3 ミヤマガラスの件での訂正・他

  

  2月22日付の本ブログで誤りがありました。タイトルで“ミヤマガラスの「都内初記録」”と記しましたが、初記録はもっと前にありました。以下のように訂正し、お詫び申し上げます。 

現時点での知見では、ミヤマガラスの「都内初記録」は、清棲幸保著『日本鳥類大図鑑 Ⅰ』に記されている「足立区千住 1877:Ⅱ・1886」がもっとも古い記録となります。

最近の例では、20151129日に府中の多磨霊園で6羽が記録されています(『ユリカモメ』№727)。また、島しょ部では、八丈島で2003年以降断続的に記録され、20102011年にも観察されています(『ユリカモメ』№726)。他にも記録等ありましたら、お知らせください。 

ところで、近年このミヤマガラスが冬鳥として全国各地に多数飛来していることが話題となっていますが、東京の近くでも多数渡来している地域があります。都市鳥研究会のホームページのブログ「都市鳥最新情報」(2023310日付)〔※〕によると、昨年12月に、埼玉県越谷市内で地元の野鳥グループがカラスの集団塒で個体数調査をおこなったところ、ハシボソガラス・ハシブトガラス・ミヤマガラス・コクマルガラスの4種で3,000羽余を記録したとのこと。その中で、2割はミヤマガラスではないかと推定されています。また、隣接する吉川市での昼間の調査では、ミヤマガラス462羽・コクマルガラス29羽が観察されたとのことです。ちなみに、昨年2月に私が越谷市久伊豆神社のねぐら入りを視察した時は、神社周辺の電線に鈴なりなっているミヤマガラスの多さにびっくりしました。【写真】     〔日本野鳥の会東京・研究部・川内〕

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