2014年8月30日土曜日

自然教育園のシジュウカラのテリトリー調査・2013年の結果

  
東京港区の自然教育園では、1961(昭和36)年以来、10年ごとくらいに、園内のシジュウカラのテリトリー(なわばり)数が調査され、結果が公表されています。前回1999年から約10年後の2013(平成25)年春に、従来と同じ「テリトリーマッピング法」で調査され、その結果が『自然教育園報告』の№45に発表されました。

今回のテリトリー数は34個で、前回54個に比べるとだいぶ少ない結果でしたが、前記の調査初年度の37個と似たような数字でした。このような調査年による数の違いは、単純に環境変化の表れとは考えにくい面もあり、検討が必要です。

ところで、今回の結果は、さっそく同園のガイドブック『自然教育園ガイドブック』に「シジュウカラのなわばりの変化」〔図〕として紹介されています。                                (川内博)

今回の調査結果の詳細を知りたい方は、次のメールアドレスにご連絡ください。E-ailhkawachi2dreamyahoo.co.jp〔★は@に変換してメールしてください〕

2014年8月6日水曜日

東京港・中央防波堤でズグロカモメを見ました

  

定期的に調査実施している東京港・中央防波堤(中防)で、8311時ごろ、ズグロカモメ1羽〔写真〕を新海面埋立地で観察しました。当地では初記録です。

今年の中防ではセイタカシギ3ペアが繁殖に成功し、それぞれ2羽、計6羽の幼鳥がいます。他に3ペアがいましたが、いずれも繁殖に失敗しました。アジサシ(亜種アカアシアジサシ)は4ペアが繁殖のため来て営巣を始めましたが、6月の大雨・台風で水没し、最終的に当地での繁殖はありませんでした。(昨年は天気が安定していましたので、3ペアで計6羽のヒナが無事巣立ちました) コアジサシは外側埋立地でコロニーをつくりました。詳細は観察できませんでしたが、約10羽の幼鳥を見かけました。(三間久豊)