2026年4月30日木曜日

ふつうの鳥たちの「繁殖の記録」を残そう

  

    コンピューターの“進化”でさまざまのデータが集約化され・処理され・情報化され、だれもがネット上で簡単にその状況を知ることができる時代となりました。野鳥の観察記録も膨大なデータが処理され、その生息状況などを簡単に把握でるような時代となってきました。しかし、その一つひとつのデータの「出典」を知ることはできません。珍しい鳥だと何らかの裏付けるものがあり、その状況を詳しく知ることができますが、スズメ、ヒヨドリ、キジバトなど“ふつうの鳥”だとそのデータを残すことはほとんどされません。

そのため記録に「エビデンス(証拠・裏付け)」がなく、科学的なデータとならないことが多い状況です。たとえば東京都内で「スズメが確実に繁殖している」というエビデンスがある区市町村はごくわずかだと思われます。そこで、研究部では繁殖記録を残すために「繁殖記録カード」の作成を検討しています。まだ試作段階でその記録をどう取るか・保管するか・活用するかなど検討中です。 


    これまで身近な場所や自分のフィールドで「確実に繁殖を記録した鳥」について整理してみてください。また、これからも鳥たちの繁殖の妨害にならないように気を使いながらそっと記録をとってください。そして写真やノートに「種名・場所・日時・撮影者などのデータを忘れずに残しておいてください。写真は「カイツブリ・ヒナ4羽・杉並区善福寺公園下の池・2026419日・川内博」                                                          

2026年4月10日金曜日

“桜スズメ”の近況 練馬区・板橋区・和光市あたりの今春の状況

  

  かつてこの時期の話題に桜の花をスズメが食いちぎるという桜スズメがありました。しかしここ数年その光景を見る機会が減ったと思い、この3月下旬~4月上旬のソメイヨシノの開花時期に、東京と埼玉の境界地区で見回ってみました。場所は、おもに埼玉県和光市南部と東京23区西北部の板橋区・練馬区が接する一帯で、和光樹林公園(埼玉県和光市広沢)~大泉中央公園(練馬区大泉学園町)~白子川下流(板橋区三園)の桜並木3000本を対象として、自転車を使い見回りました。その結果、桜の花が落ちていたのは1本【写真】だけでした。 

 “桜スズメは、ヒヨドリやメジロのように花に嘴を差し込んで蜜を獲り、その結果受粉に役立つという“ギブ&テイク”ではなく、花を食いちぎって根元にある蜜を獲る方法で「盗蜜行動」と呼ばれています。この行動は以前から(江戸時代)から知れていたようですが、多くの人が気づいたのは約30年前ごろで、当時は全国のあちこちで同じ光景が見られ話題となりました。 

なぜその頃多く見られたのか今のところ明確な説明はされていないようですが、また、今回のように“衰退”したと思われるような状況もなぜ起こったかも今のところ謎です。皆さんのところではどうでしょうか。同じような状況か・変化なしか、ご観察をお寄せください。