3月2日の朝、そのウグイスのほか、ヒヨドリ・メジロ・シジュウカラ・コゲラ・キジバト・シロハラといった常連に加えて、池には久しぶりにカルガモが2羽池に浮いていました。そんな中で“キョ・キョ”というアカゲラの声が。ここでの記録は初めてですが、今冬は都心各地の緑地でその姿を見たという情報が流れています。【写真】
東京23区内でのこれまでのキツツキ類の生息は、コゲラが留鳥で普通種、アオゲラが数はごく少数ですが一部で留鳥。アカゲラは年によって冬期に少数飛来することがあるといった状況ですが、今冬は観察が多いようです。その理由のひとつには「ナラ枯れ病」の流行があると思われます。東京都の発表によると、都立公園のナラ枯れは2019年度に初めて約400本が確認され、22年度には21,600本に達したとのこと。都心の緑地でもその姿が目につきます。
アカゲラが好むものが“枯れ木”ですので、そのことと関係していると思われます。「営巣」という状況まではいかないと思いますが、繁殖期になっても声が聞こえるようあればご注意ください。〔研究部・川内〕