2015年5月22日金曜日

今年も江戸っ子エナガの繁殖を追っています

  
“雑木林のエンジェル”と呼ばれ、多摩地区で増えたかわいい小鳥・エナガ〔スズメ目エナガ科〕が、いま東京都心の緑地〔緑島〕でも子育てをはじめています。
2000年前後には、杉並区や練馬区など23区内でも郊外の地域で繁殖が確認されましたが、2010年前後には、明治神宮(渋谷区)や新宿御苑(渋谷・新宿区)にまで分布が広がり、昨年までには自然教育園(港区)皇居(千代田区)などでも幼鳥が観察されるようになりました。
今年は、自然教育園で一般観察路ぞいの場所で繁殖し、巣立ちビナも撮影されました〔写真・本多菊太郎氏提供〕。その後ヒナたちは11羽いることが観察され、園内で順調に大きくなっているようです。巣は、巣立ち後採集され、今月末まで自然教育園・管理棟で展示されています。
現在までのところ、他の緑島では、小石川植物園(文京区)で営巣が発見されていますが、小石川後楽園・六義園(文京区)、皇居東御苑(千代田区)、浜離宮(中央区)などでは見かけなかったとの報告があります。見落としもあると思われますので、都心の緑地に出かけられたとき、エナガに気をつけてください。

営巣・繁殖を確認したら、日本野鳥の会東京・研究部あてお知らせください。

2015年5月6日水曜日

東京の平地部の緑地で“ホーホケキョ”と鳴いていませんか?

  

ウグイス(鶯)〔写真・川内博氏撮影〕のさえずりは、“法・法華経”と聞こえ、早春を感じさせる美しい鳴声です。気象庁もその初音を「生物季節観測」のひとつとしています。
 東京の街なかの緑地(明治神宮、自然教育園、小石川植物園など)でも、3月初め~4月中ごろまではその声を楽しむことができますが、5月には、丘陵や山地に行かないと聞くことができません。
  しかし、少し前から小金井市や府中市、調布市などの多摩地区の平地部の緑地で、ひと夏中その声が聞かれているところがあります。ヤマガラ(山雀)とともに、その分布を広げているようです。
日本野鳥の会東京・研究部では、その実態を調べています。東京の平地部で、57月にかけて、ウグイス・ヤマガラがいつもいる場所がありましたら、下記にお知らせください。

【連 絡 先】メールoffice☆yacho-tokyo.org〔送信の際には☆を@にしてください〕 Fax03-5273-5142 手紙:〒1600022 新宿区新宿51816 新宿伊藤ビル3階 日本野鳥の会東京・研究部あて。お名前・連絡先を忘れずに