2010年5月31日月曜日

神津島にはなぜシジュウカラがいないのか・繁殖期の伊豆諸島・4

  

昨年に引き続き、繁殖期の伊豆諸島へ出かけています。今年度の第1弾は昨年も訪れた神津島。今回はジェット船で行きましたが「条件付き」。実際利島はパス。神津島でも通常の神津港ではなく多幸湾へ接岸。今回の主目的は、天上山ルートのセンサスとアカコッコ・ウチヤマセンニュウ・ヤマガラの実態調査。さらに伊豆諸島では珍しいオオルリの生息状況調査。島の北側の大きな沢で、複数の個体が大きな声でさえずっていました。ところで、今回予定外で興味を持ったのは「シジュウカラがいない」ということ。ヤマガラ〔写真〕はここかしこで出会い、元気な姿を観察できましたが、2泊3日かけて、複数で島のほとんどを歩いたにも関わらず、結局まったく確認できませんでした。お隣の式根島は増えているとか。原因は何なのか、現時点では1970年代の樋口広芳さんの論文しか、以前の状況を知る手がかりしかないこの島の特異性をこの面でも感じました。〈続く〉(川内 博)

2010年5月16日日曜日

第1回スズメ調査探鳥会成功裏に終わる

  

5月15日(土)、初めての企画「スズメ全数調査」を東京都立日比谷公園で実施しました。「第1回スズメ調査探鳥会 in HIBIYA」は計画通り6名の調査員と17名の参加者が一体となり、6コース同時に動き、約2時間で調査を終了しました。方法は「ラインセンサス」で、型どおり2km/hの速度で、左右25m・上空50m内で認めたスズメの数を地図上に落としていきました。同じコースを3回繰り返し、平均した数を6コースで合計した結果は98.2羽。日ごろ300羽程度がいると予想していたので大きく外れてしまいました。しかし、よく考えると300羽は冬期のもの。繁殖期はこんなものだったのかもしれません。2回目は12月上旬の予定。今回は「スズメの減少」が話題になっているせいか、毎日新聞(5月10日付夕刊)が取り上げ、当日もマスコミの取材がたくさんありました。NHKが夜7時のニュースで放送したほか、今後、J-WAVE(81.3FM)が17日7時20分ごろ、同日午後6時のNHKニュース、テレビ朝日が22日朝6時30分からのやじうまサタデ―などが予定されています。【写真】テレビ局の取材に答える参加者

2010年5月10日月曜日

バードウィーク(15日)日比谷公園のスズメを数えます

  

今週はバードウィーク。その一環として、最終日の15日(土)に、東京都立日比谷公園で、園内にすむスズメの全数をかぞえます。最近スズメが減っているということがいろいろなところから聞こえてきますが、日本野鳥の会東京として、きちんとその疑問に答えることができません。長年にわたるしっかりしたセンサスを行っていないからです。そこで、まず日比谷公園にスポットをあてて、今春から年2回(春・冬)、全数調査を「スズメ調査探鳥会 in HIBIYA」として、下記の要領で実施します。ぜひご参加ください。余録として、「ネコ」の全数もでてきますので、これも興味深いところです。
【記】 日時:2010年5月15日(土)8時~11時ごろ   参加費無料          集合場所:都立日比谷公園・祝田門(桜田門に近い入口)