2012年7月31日火曜日

繁殖記録・4 葛西海浜公園のコアジサシ・コロニーのその後

  
6月24日(日)、江戸川区の葛西海浜公園・西渚のコアジサシ・コロニーを見てきました。地元の鳥に詳しい飯田陳也氏によると、6月19日の台風4号では、コロニーの3分の2まで波がおよび、ほとんどの卵やヒナは流されてしまい、コロニーは継続されたものの、台風直後のコアジサシの数は、ピーク時の約70組から約10組となったそうです。 この日は約20組が抱卵または準備中で、元気な3羽のヒナが確認できました。その後7月18日(水)には、葛西海浜公園管理スタッフの石塚氏によると、ヒナは5羽巣立ち、6巣が抱卵中とのことでした。今年、このコロニーでは6月初旬のスタートから7月18日時点で計130巣以上が確認されています。 ところで、1巣には2~3個の卵があるのですが、コアジサシ自ら卵に穴を開けてダメにしてしまうという不可解な行動が30個以上もあったそうです。そして、ちょうどこの日のお昼頃に2羽のヒナが孵化しました。 20数年ぶりに私達の近くに戻って来てくれたコアジサシのヒナが、少しでも多く、元気に巣立つことを願ってやみません。〔成井〕

2012年7月25日水曜日

繁殖記録・3 ツバメの繁殖記録をお送りください

  
日本野鳥の会(本部)では、今年から「消えゆくツバメをまもろう」というキャンペーンを始めています。自然環境の変化、社会環境の移り変わりに対応できず、ツバメは全国でその数を減らしています。どのような保護策があるのか、将来はそんなことまで考えなければならない状況です。その第一歩として、ツバメの営巣状況を全国的に集めはじめています。詳しくは、日本野鳥の会のHPにアクセスしてください。日ごろの身近な観察が役に立つと思います。 ところで、日本野鳥の会東京でも、それに呼応して、ツバメの繁殖記録を集めています。ただし、本部と違い、一つひとつの事例ではなく、東京都内である程度調査がまとまったものを報告してもらうというものです。発表されたもの、未発表のものに関わらず、どこでどんな状況かということを収集し、まとめたいと思っています。また、興味ある事例については、当ブログや『ユリカモメ』などで発表します。研究部宛てにお願いします。

2012年7月9日月曜日

講演会のご案内・カワセミの子育て・7月13日に

  
自然教育園のカワセミといえば、矢野亮先生。VTRなども使って、長年の詳細な観察・記録によって、日本のカワセミの繁殖生態の多くが先生によって解明されました。今回は調査中の苦労話をまじえて、カワセミの子育ての全貌を写真や図、資料・データなどを使って、わかりやすく紹介していただきます。 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 題名:カワセミの子育て 講師:矢野亮・自然教育園名誉研究員       主催:日本野鳥の会東京     日時:2012年7月13日(金)午後6時開場、6時30分~8時〔講演終了後、情報交換会〕     場所:渋谷区立神宮前隠田区民会館;東京メトロ明治神宮前下車・7番出口すぐそば、JR原宿駅からは徒歩6分〔地図参照〕   定員:先着40名   参加費:300円      ※どなたでも参加できます。