2017年10月30日月曜日

室内例会・伊豆諸島の繁殖鳥の今・11月19日原宿で

  
今春からNPO法人・バードリサーチが中心になって、「東京都鳥類繁殖分布調査」が行われています。その一環として、初めて伊豆諸島での調査が行われました。当初は数年かかると思われていましたが、ボランティアの皆さんの強力な推進力で、多くの島で調査が終了しました。 今回はその結果報告会を、バードリサーチと日本野鳥の会東京の共催で下記の内容で開きます。
その際、伊豆諸島のひとつの御蔵島での深刻な話を聞いていただいて、皆さんのお力を貸してほしいということで、講演会も企画しました。ぜひご来場ください。

               記

    講 演:「ネコ問題」に悩む御蔵島のオオミズナギドリ
       岡 奈理子氏(山階鳥類研究所)
報 告:(1)伊豆諸島調査の全体の状況
      (2)伊豆諸島各島の繁殖状況
交流会:フリートーキングで各島のようすや魅力を語り合う

日時:20171119日(日)午後115分開場、1時半~4時半
会場:渋谷区立神宮前穏田区民会館1階集会場〔地図参照〕
交通:東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前駅」下車、
         7番出口すぐ JR山手線「原宿駅」下車、徒歩6分。
   明治通り沿いで、都バスも便利。
  参加費:300円      ※どなたでも参加できます。


2017年10月16日月曜日

ミヤコドリ探鳥会に参加しよう・第1回・10月18日・三番瀬で

  
ミヤコドリ は、日本には1000羽程度しか飛来しないチドリのなかまです。千葉県船橋市・市川市の東京湾に面する干潟「三番瀬」には400羽近くが飛来しますが、その生態についてはまだわかっていないことが多い鳥です。日本野鳥の会東京・研究部では、数年前からその解明に着手していますが、今冬から「食べ物」に焦点をあてて、その実態を調べることになりました。
Oystercatcher」の名の通り、カキ(牡蠣)が大好きなようで、三番瀬のカキ礁で採餌しているのをよく見かけますが、それ以上に砂地の潮間帯での二枚貝の採食を見かけます〔写真〕しかし、しっかりした観察例が少なく、まだ調査なかばといったところです。

そんなミヤコドリを専門に観察しようという探鳥会が、1018日(水)・1116日(木)・1215日(金)に三番瀬で開かれます〔日本野鳥の会東京主催〕。集合はいずれも午前10時、ふなばし三番瀬海浜公園前バス停。解散は午後2時ごろ現地。少雨決行。参加費200円。必要に応じて水辺も歩きますので、それに適した靴(長靴など)の用意を。また、昼食・飲み水などもご持参ください。
日ごろの探鳥会と違い、超望遠レンズ歓迎です。ミヤコドリが何を捕っているのか・食べているのかしっかり観察・記録する探鳥会です。

2017年10月9日月曜日

分布を広げている東京平地部のウグイス

  

『モニタリングサイト1000 陸生鳥類調査 情報  20179月号 Vol.9 No.1』という6ページのカラーのニュースペーパーが手元に届きました。そこには、このブログを見ている人には興味ある情報が多数載せられていました。調査は通称『モニ1000』とよばれる一連の全国調査のひとつで、「森林・草原」を対象とした調査のようすを知らせるものです。

その中で、とくに注目すべき報告がありました。「モニ1000サイトとは異なりウグイス増加?~全国・東京都鳥類繁殖分布調査から~」というもので、東京都での分布状況が地図化されています〔図〕。それによると、モニ1000の調査では、シカ増加の影響のためか、ウグイスの減少が指摘されているが、東京都内では市街地の公園や河川敷、雑木林などで分布が広がっているというもので、これまでの研究部の調査が裏付けられるような結果です。ちなみに、新宿御苑での繁殖も今年確認されました。

「モニタリングサイト1000 調査研修会」が122日(土)~3日(日)に、日本野鳥の会事務所および自然教育園で開かれます。参加対象は調査に興味のある方(経験不問)とのことです。興味ある方は、日本野鳥の会モニタリング1000担当者へ

「モニ1000」情報を知りたい方は、「環境省 自然保護局 生物多様性センター」にアクセスするとでバックナンバーを見ることもできます。