5月17日、久しぶりに文京区の小石川植物園を訪ねました。昨年までは毎月調査をしていた場所ですが、多忙のためほぼ1年ぶり。園に近づくと塀越しに“ホーホケッキヨ”と、ちょっと末尾に癖のある声のウグイスの囀りが聞こえてきました。
ウグイスの囀りは、3月ごろに都心の緑地でもその“初音”を楽しむことができますが今は繁殖期。漂鳥のウグイスは春になると奥多摩などの山へ移動するのがふつうでしたが、近年平地で越夏、そして繁殖が記録され始めています。具体的には2017年に新宿区の新宿御苑で繁殖が記録されています〔『ユリカモメ』№814〕。【写真・その時のものと思われる巣で、園内の母と子の森の休息所に展示】この鳥の繁殖期の平地部進出は、バードリサーチ発行の『東京都鳥類繁殖分布調査報告 2016-2021』を見ると明らかです。また、多摩川流域での繁殖期の記録が多数あり、巣立ち雛も確認されていることから、流域で営巣していると思われます。
小石川植物園では昨夏には巣立ちビナが確認されているとのこと。今回園内を探索していると、各所で囀りが響いていて、冒頭の鳴き方と異なる“普通”の囀りも聞こえてきましたので、複数の雄がいると思われます。
平地林へのキビタキやリュウキュウサンショウクイの進出とともに興味ある現象です。類例がありましたらお知らせください。 〔川内
博〕
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