2012年4月29日日曜日

東京都心部でのエナガの繁殖にご注目を

  
東京都心部の緑地(明治神宮・新宿御苑・自然教育園・東御苑など)にエナガが越冬していることを以前お知らせしましたが、繁殖期も生息しています。そろそろ巣立ちビナが見られるころです。上記以外の緑地でも姿をあらわす可能性があります。ぜひ観察をお願いします。このエナガの繁殖地拡大現象は、東京だけでなく、埼玉や千葉の平地部でも見られていますので注意ください。とくに、習志野市の谷津干潟周辺の森では定着しているようですので、ぜひ記録をお願いします。〔写真は4月の明治神宮で撮影〕(川内博)

2012年4月14日土曜日

見て楽しいカラー写真満載の『水元鳥類目録』

  

葛飾区にある水元公園は江戸川を境に千葉県と接する、東京の最東端に位置する都立公園。「小合溜」(こあいだめ)という水辺に沿って広がる面積は約86ha。その広大な敷地のなかには、水生植物園やメタセコイヤの森などとともに、バードサンクチュアリがあり、自然好きの親子が一日楽しめる場所となっています。
そこをフィールドとしているのが「みずもと自然観察クラブ」で、野鳥からトンボ、クモ、植物などを対象とした観察会を土・日に開催するとともに、隔月刊で、きれいな写真を満載した会報『かいつぶり』を発行しています。
昨年3月に、同会から1987年~2011年までの記録をまとめた『水元鳥類目録』が発刊されました。きれいなカラー写真主体とした体裁で、とくに、8ページのコサギの群飛の写真は、日本画を思わせる秀逸の作品です。
「鳥類目録」としては、もう少し情報がほしいといったところですが、見て楽しい本となっています。日本野鳥の会東京に寄贈いただきましたので、来所の際には、ぜひご覧ください。B5判・65ページ・2011年3月31日発行。送料込みで2,500円。購入を希望される方は、同会事務局にお問い合わせください。Tel/Fax:03-3600-0371(田中広さん方)

2012年4月7日土曜日

月例会は“八丈島”特集・興味のある方もどうぞ

  

研究部月例会は、4月13日(金)午後7時~9時の予定で、日本野鳥の会東京・事務所で開きます。今回は5月実施の八丈島探鳥会の説明会を兼ねて、“八丈島”の魅力を紹介します。話はアカコッコ・イイジマムシクイ・オーストンヤマガラ・海鳥などの鳥だけでなく、その自然や観光にも広がる予定です。探鳥会では、3~4時間のフリータイムを予定しています。温泉にゆっくり・島の歴史探訪・独自の探鳥とその時間の使い道は人それぞれという企画です。そのための情報集めにも利用してください。八丈島探鳥会への参加は、これから申し込まれても大丈夫ですので、迷っている方も月例会場にどうぞ。      〔写真は、八丈富士の雄姿〕

【八丈島探鳥会のあらまし】 5月18日(金)夜9時に東京・竹芝桟橋集合、「大型旅客船」に乗り、船中1泊。翌朝は9時ごろに八丈島港。川沿いに探鳥しながら八丈植物園へ。昼食後午後2時ごろにホテル着の予定。夕食までフリータイム。夜、地元のネイチャーガイドさんからの話。翌朝、有志で「アカコッコ調査」。朝食後9時ごろ乗船。20日夜9時竹芝桟橋着・現地解散。
開催日:2012年5月18日(金)夜~5月20日(日)夜  参加費:31,500円
宿泊先:八丈ビューホテル  旅行社:佐渡汽船                   〔くわしくは『ユリカモメ』3月号をご覧ください〕

2012年3月26日月曜日

身近な野鳥の繁殖を記録しよう

  

今年の日本野鳥の会東京・研究部の繁殖調査のメインは「エナガ」と「カワセミ」ですが、昨年から始めた「身近な野鳥」も継続中です。昨年はバードウィークの5月11日に、室内例会「身近な野鳥・スズメとツバメの物語」を開催しました。今年は皆さんの観察記録を中心にと企画をねっています。
庭にかけた巣箱にシジュウカラが、藤棚にキジバトが、勤務先の会社の玄関にツバメが・・・。以前はマンションのベランダの植え込みで、ヒヨドリが子育てをした記録もあります。マイ・フィールドでのカルガモやカイツブリなどの記録も、また、エナガやカワセミの観察も大歓迎。詳細は、4月半ばに発表しますが、今年の観察も含めてご準備ください。〔写真:巣材を運び込むシジュウカラ 青木秀武氏撮影〕

2012年3月12日月曜日

紹介・東京都心の観察記録『千代田の鳥類』

  

東京都の中心部、千代田区の鳥類目録『千代田の鳥類-東京都心の観察記録-1998年~2003年』〔A4判・272ページ・2011年11月〕が発行されました〔表紙〕。千代田区は皇居をはじめ、その一部である東御苑、隣接している北の丸公園や日比谷公園などの緑地が広がり、皇居の周りにはお濠がぐるりと取り巻き、また外堀もあるという水辺豊かな地です。一方、霞が関の官庁街や丸の内・大手町のビジネス街が続き、日本橋・神田などの商店街が広がる繁華な一帯で、どんな鳥が、どのように生息しているにか興味あるところです。
記録された種は、ドバト・コクチョウなども含めて97種で、その概要とともに、種ごとにカード形式で報告された観察記録が載せられていて、使い手(読者)が興味のあるものをチェックしながらデータとして利用できるようになっています。たとえば、私が都心部のことで調べているカモ類の生息状況やタカ類の出現状況などを垣間見ることができますし、いま都心に進出しているエナガの記録はと見ると、当時は記録自体がないこともわかり、情報源となります。
現在、新しい東京都産鳥類目録を作成途中ですが、このような詳細な報告書が各地で発行されると、内容が充実されます。一般書店では取り扱っていないので、興味のある方は、「千代田の野鳥と自然の会」http://www.chiyoda-birds.netにお問い合わせください。〔川内 博〕

2012年3月4日日曜日

カワセミの繁殖を記録しよう・3月研究部月例会の案内

  

3月の研究部月例会は、新・東京都産鳥類目録の今後の作成について、話し合いを行います。とともに、下記のように、今春の目標を設定したいと思っています。
かつて“幻の鳥”とも評されたカワセミは、いまでは水辺の普通種。とくに冬季は、都心部の公園の池や濠、運河などでもその姿を見ることができ、ちょっとありがたみがなくなった感もありますが、バードウオッチャーやカメラマンには抜群の人気の鳥です。また、一般の方でも、背中のコバルトブルーを一度見れば、一生忘れないインパクトを持っています。
しかし、その繁殖状況については、不明な点が多く、よく調べられていません。営巣地の調査は、保護の面からいえばトラブルの原因になることがありますが、その実態を科学的にきちんと押さえておく必要があります。
そこで、都内全域を対象として、営巣地の分布を調べたいと思っています。この調査では、巣自体を見つけるのではなく、繁殖の確証を得るもので、例えば「小魚をくわえて飛んで行った」「給餌を受ける巣立ちビナを見た」「繁殖期にいつも雄雌が見られる」などのレベルで記録したいと思います。もちろん、集めた記録はきちんと処理し、繁殖地が特定されないような形で発表します。この調査に興味のある方は、研究部宛てにご連絡ください。

題名:日本野鳥の会東京・3月研究部月例会
日時:2012年3月9日(金)午後6時30分開場、7時~9時
会場:日本野鳥の会東京・事務所 〔地下鉄「新宿三丁目」から徒歩約5分〕
内容:新・東京都産鳥類目録作成の今後の動き
   今春の活動・カワセミの繁殖分布地図をつくろう

【目録作成関係者以外の方の連絡先】
E-mail:kyw06432☆nifty.com (メールの際は、☆を@に変換してください)
Fax:03-5273-5142  会場地図は、研究部HP・ブログをご覧ください。

2012年2月21日火曜日

エナガが繁殖活動を始めています

  

東京都心部に進出してきたエナガ。昨日(20日)、渋谷区の明治神宮の境内で巣材のクモの糸を取っているところを見かけました〔写真〕。エナガの繁殖の時期は早く、2月下旬ごろから巣作り行動が見られ、3月には営巣に入ります。東京での繁殖状況についてはよくわかっていませんので、この時期にエナガが定着しているところでは注意して、観察とともに記録をとってください。新宿御苑、自然教育園などでも可能性が高いと思われます。(川内 博)