2013年2月14日木曜日

ことしのウソやキクイタダキ・ヒガラはどこから来たのか

  


今冬は、全国的にウソやキクイタダキ、ヒガラ〔写真・東京都文京区・六義園〕など、日ごろ見かけない「山の鳥」が平地でも大賑わいですが、ウソに関しては、例年以上に「アカウソ」が多いという話をよく聞きます。
それについて、先日開かれた日本野鳥の会東京・研究部の「野鳥記録委員会」でも話題になり、「ことしのウソのほとんどは、日本で繁殖する亜種ではなく、もっと北の地方にいる亜種ではないか?」という見解が出されました。その根拠のひとつは、どの個体をみても腹の色に赤みがあるとのこと。そういわれて、何枚かの写真をチェックするとそんな気もするといったところ。
わが国でも繁殖する鳥だけに、ついつい山から下りてきたと思いがちですが、そうであれば、日本だけの問題ではなく、すこし意味も変わってくるのではないでしょうか。
日ごろなかなかじっくり見ることのない鳥だけに、羽の赤みだけでは多くはいえませんが、キクイタダキやヒガラについても、同じような見方も必要ではないでしょうか。
ご意見をお寄せください。

2013年1月23日水曜日

この冬の鳥たちのようすをお知らせください

  


日本野鳥の会東京・研究部では、越冬期の鳥たちのようすを集めています。今年は昨年と打って変わって、冬鳥のオンパレードで、いつものツグミ・シメ・シロハラなどのほかに、マヒワも多いようです。また、山からのお客さんのウソ・ヒガラ・キクイタダキも各地で見られています。どんなようすか、マイ・フィールドの状況をお知らせください。

120()に、葛飾区の都立水元公園を探索してきました。樹林地ではウソ・ヒガラ・キクイタダキ・マヒワなども見かけ、また水辺の小合溜では、1000羽前後のヒドリガモやマガモ・カルガモ・コガモ・オナガガモ・キンクロハジロ・ホシハジロを各数十羽、オカヨシガモ1番い、ハシビロガモ1羽♂、アメリカヒドリ2羽♂〔写真・手前はヒドリガモ〕などを見かけました。
ところで、ユリカモメは80羽がカモたちと一緒に浮かんでいましたが、最近常時飛来し、定着する場所が減っているようです。この冬のようすを合わせてお知らせください。

2013年1月10日木曜日

東京湾奥部では珍しいオオハムの観察

  


東京湾奥部では珍しいオオハム1羽を観察しました〔写真〕。場所は、中央防波堤・新海面埋立地を囲む岸壁の外側30mほどの海水面です。日時は、年が改まって初めてのカウント調査を行いました16()、時間は午前11時ごろ。
中央防波堤を中心に形成されている埋立地群周辺海域で初の記録となりました。
当該水域の周辺には作業船が係留され、幾つかの構築物等があるためか、カモメ類やオオバン、カモ類がよく集まる一角で、このときはシノリガモ♀も同時に観察することができました。観察者は、川内博、大塚豊、佐藤松範、小笠剛裕、宮崎雅子、川内桂子の各氏ならびに私の7名です。(同地には、調査のために許可を得て立入っています)
なお、当地での最近の記録で、東京湾奥部では滅多に見ることのない海鳥の記録は、次の事例があります。
オオミズナギドリ 14羽 20111016日、シノリガモ ♂1羽、201234日~422日(写真あり)、シノリガモ ♂1羽 20121125日、ヒメウ 幼1羽 20121125日(写真あり)、シノリガモ ♀1羽 201316日(写真あり)          〔三間久豊〕                                

2012年12月31日月曜日

探鳥の名所「高尾山」の鳥の本が出版されました

  

日本各地に「探鳥」の名所がありますが、東京地方の山系として、まず指を折る場所が高尾山であることはだれも異論はないでしょう。そんな高尾山の鳥について、1冊の本が出版されました。『高尾山野鳥観察史-75年の記録と思いで』〔写真〕。著者は、高尾山にこの人ありといわれてきた清水徹男さん。
ここには、高尾の鳥の歴史が多面的に網羅されています。戦前のようすや鳥相、探鳥地としての生い立ちから、かかわった人たちのこと。日本野鳥の会東京支部の高尾山探鳥会としての歴史、出現した鳥たちの記録・変化など、さまざまなデータや情報が積み込まれています。
高尾山に登るのにさまざまなルートがあるように、この本も、関わった人から読むのもよし、出現鳥の変遷を読み解くのもよし。以前を知っている人にはそのまとめとして、若い人にとっては入門書となるという作りになっています。高尾山に関する文献のひとつとして、貴重な内容が満載された本で、11月に出たばかりですが続編が期待されます。
B5判・277ページ、けやき出版、1500(税別)

2012年12月19日水曜日

東京の環境・シンポジウムへのご案内・12月22日

  

毎年1回開催しています「東京の環境を考えるシンポジウム」の第2回を、下記の要領で開催します。第1回は「高尾山」をメインに開きましたが、今年は東京湾。その中でも自然環境の優れている葛西臨海公園・海浜公園に焦点をあてます。
【日時】20121222() 午後1230分開場、1時~4
【会場】東京都立葛西臨海公園鳥類園ウオッチングセンター1階・レクチャールーム
【交通】JR京葉線葛西臨海公園駅下車・徒歩約20
【定員】先着70名 【参加費(資料代)300
【演者】《基調講演》1.葛西の歴史をたどる:飯田陳也氏(葛西東渚・鳥類園友の会) 2.葛西の野鳥たち:鈴木弘行氏(日本野鳥の会東京 3.西なぎさのコアジサシコロニーについて:大原庄史氏(NPO法人生態教育センター) 
《パネルディスカッション》上記講演者にくわえ、金井裕氏(日本野鳥の会)、北村亘氏(NPO法人リトル・ターンプロジェクト)、中村忠昌氏(NPO法人生態教育センター)、三間久豊氏(日本野鳥の会東京研究部)

2012年11月28日水曜日

日比谷公園・スズメ調査探鳥会へのお誘い

  

今週土曜日(121)に、東京都立日比谷公園で、6回目のスズメ調査探鳥会を開きます。
この探鳥会の目的は、最近スズメが減少しているという話を検証しようということと、参加した人が、科学的に野鳥調査をする方法をマスターするということで、春(5月)と冬(12)の年2回開催しています。今回で丸3年となります。
「科学的に調査をする」といっても、方法は簡単で、調査地図を準備することと、調査の方法をいつも同じにするということで簡単です。しかし、その方法を知らないと難しそうで手を出さない人が多いようです。一緒に歩きながら気軽にマスターしようという企画です。ちょっと空気の冷たい12月ですが、早朝の都心の緑地を味わいにおいでください。
【日時】2012121() 午前8時~1130
【場所】千代田区・都立日比谷公園・祝田門集合(皇居・桜田門にいちばん近い門)
【持ち物・服装】早朝に散歩できる服装・靴、双眼鏡などあれば持って来てください。
【参加費】無料、誰でも参加できます

2012年11月14日水曜日

「自然教育園・野鳥調査会」第1回ぶじ終了

  


都心のオアシスとして親しまれている目黒の自然教育園での「野鳥調査会」。1110()に、快晴のもと、15名の参加で、第1回を予定通りでぶじ終了しました。センサス調査だけでなく、マミチャジナイ、ヒガラ、ウソ(写真)、など、日ごろ都心では見かけない鳥も出てきて、参加者はバードウォッチングも楽しみました。ことしは冬鳥たちが多そうです。
自然教育園は、一般には「目黒の」といっていますが住所は港区です。これからも奇数月の第2土曜日に、ホームグラウンドとして、野鳥調査会を開催します。野鳥をしっかり記録して、役に立つデータづくりに関心のある方はご参加ください。次回は来年112()。ただし、来月1210日までに申し込みが必要です。詳しくは『ユリカモメ』12月号をごらんください。