11月25日16時25分、2回目の調査で西葛西駅南口に降り立つと、ムクドリの大群はここ2年ばかり来ていないのに、クスノキの大木に取り付けられた対策用の機器が、彼らの嫌うという電子音を鳴らし続けていました。駅前から幹線道路を越え、住宅街に入り、スーパー・マルエツの前を通り過ぎると、目指す高圧鉄塔の上には、すでに多数のムクドリが集まっていました。16時35分、照度計は190ルクスと表示し、100羽、50羽の群れが飛んできて終結は終わり、薄暗くなった中で、ムクドリたちは鳴き騒ぎ、オナガの群れが飛び交っていました。そして照度計が30ルクスを示した16時50分、ムクドリの大群は次々と斜め下の森へ降りていきました。【写真上】 全体が移動する時間は3分ほどで、数は目算で1000羽を超えていました。前回11月7日の調査の時は16時57分、40ルクスで降りはじめ、数は1000羽以下でしたので、すこし増えたようでした。7日の日没は16時41分、25日が16時30分と早まっていますので、ねぐら入りもそれに連動しているようです。
彼らのねぐらは交差点わきの樹高10mのクスノキが数10本林立する緑地。樹冠からは鳴き騒ぐ声が響いていました。【写真下】 隣接する10階建てのマンションの住民には迷惑がられていると思いますが、駅前などの繁華な場所と違うのは、鳴き騒ぐ時間で、降り立って15分後の17時5分には、ときどきギュルルという声が聞こえるような静けさとなりました。繁華な場所との違いは糞の問題も解消。生い茂る木々の下には歩道がなく、常緑広葉樹の葉に受け止められるためか、林床にはほとんど糞跡が見られませんでした。これらのパターンは2回の調査とも同じで、これならば我慢できるのではと思いました。
「西葛西駅前のムクドリ」の話題は、このブログの2018年2月26日付と2020年11月28日付でアップしています。その概略は「3000羽以上が駅前でねぐらを取っている・そのムクドリがここのところ見かけない」ということを紹介しています。清新町のムクドリはそのムクドリの一部が新しいねぐらを見つけて移動したのかと、興味を持って調べているところです。 〔日本野鳥の会東京・研究部〕
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