都は「カラス対策成果」を知るため、2001(平成13)年度から、毎冬都内の約40か所の集団ねぐら(塒)でその数をかぞえていますが、初年度の36,400羽を頂点にそのグラフは急激な右肩下がりで、昨年度(2020・令和2年)には11,000羽となっています。同じような傾向は都市鳥研究会が都心部3か所で5年ごとに行っているねぐら調査でも示されています。
農村部のように作物への加害問題がある環境と違い、市街地でのカラスの生息に大きく影響しているのは、家庭や企業から出される「生ごみ」です。ごみの管理は区市町村で行われ、多くのところでそれなりの成果が得られています。 [本ブログの前号で銀座の例を紹介しています] 最近の傾向は、都の同じページに挙げられている「都庁によせられた苦情・相談件数の推移」のグラフからも読み取ることができます。往時に比べ、その件数は90%減少したとのことです。東京都は“多額の税金を使って殺生”するトラップ作戦を考え直す時期と思います。代々木公園で助けを求めていたオオタカは職員が気付いたのか、30分後、大きな声で鳴きながら、緑のなかに飛んでいきました。(川内 博)
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