同じく鳥が関係する“カラス問題”は「食べもの」というキーワードがあり、街なかでは生ごみなどの管理をきちんとすれば、ある程度解決できますが、ムクドリの方は、話題となって半世紀たった今も、解決の糸口も見いだせない難問です。ただ、この問題は東京23区内では少なく、千葉・埼玉などで多発しているのが特徴的です。このあたりに何らかキーがあるのかもしれません。
ところで、そのムクドリちょっとした“異変?”がこの夏目立ちます。これまであまり見かけなかった「セミ獲り」をすること【写真・川内
博氏撮影】。ムクドリの食べ物は多様で、熟柿や木の実も食べますが、主食は地面にいる虫やその幼虫です。その中で、ここ数年来羽化途中や直後の“柔らかいセミ”を襲って食べるという光景を目撃します。以前からセミも彼らのメニューに入っていましたが、目立つようになってきました。
今夏もアブラゼミ・ミンミンゼミ・ニイニイゼミが主流で、暑いなか元気に鳴いていて、とくに数が多い・少ないという印象はありません。セミも多いのですがムクドリもたくさんいますので、彼らが群れで襲えば、それなりの影響が出るかもしれません。何か知見のある方はぜひご連絡ください。 〔研究部〕
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