しかし、この話は根拠のない都市伝説ではありませんでした。前月の当ブログで呼びかけたように、23区内の緑地にフクロウ [ Ural owl Strix uralensis ]が確かに生息しています。しかもペアで。その緑地で長年野鳥の写真を撮っている当会会員に、“匿名”・“場所不詳”で、この春から、会報誌『ユリカモメ』にフクロウの話を紹介してもらう予定です。お楽しみに。
ところで、都会のフクロウの話が載る予定のページはモノクロなので、上記の写真をつけても何が写っているのかわからない可能性があります。カラー写真で見ても、一目で何だといえる人は少ないのではないでしょうか。中央の洞にフクロウの横顔が見えますか? 撮影者は“匿名執筆者”の知り合いの日本野鳥の会会員で、ここにフクロウがいることをはっきりさせた証拠品です。
「ふくろう・梟」はその独特の姿と生態から、むかしから人々から親しまれている鳥で、文学や絵画、民芸品などによく登場します。しかし“街のフクロウ”という話は、日本ではあまり聞いたことがありません。都内に想像以上にフクロウが棲んでいる可能性があります。冬はこの鳥の恋の季節。もっとも鳴声が聞ける時期です。“いるかもしれない”と思って夕刻から夜にかけて、耳を澄ましてください。 〔研究部〕
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