都内のムクドリの集団ねぐら地が近県に比べ少ないことは、本ブログの8月31日付で紹介しました。この秋はどうなっているかということで、それらの地を複数回訪れてみました。JR中央線・八王子駅(八王子市)は以前から北口に形成されていて、10月12日は1000羽程度が駅前ロータリーの街路樹にねぐらをとっていました。しかし11月26日に調べたところ、街路樹は強剪定をうけ、ねぐらになっていず、ムクドリたちは街路樹ぞいのビル屋上の広告用ランプの金属製の腕木に群れていました。【写真】
京王線・聖蹟桜ヶ丘駅(多摩市)の京王電鉄本社前のねぐらは、9月17日には大ケヤキに3000羽以上が集結していましたが、11月26日には常緑樹の並木に移っていました。京王線とJR南武線が交差する分倍河原駅(府中市)近くの大型ショッピングセンター前のねぐら地は、9月4日には5000羽程度の大規模ねぐらを形成していましたが、11月26日に立ち寄ったところ、鎌倉街道ぞいのねぐらとなっていた街路樹は剪定・強剪定を受け、鳴声も糞跡もありませんでした。買い物客の自転車を整理していた男性に聞いたところ、数週間前に剪定され、その後は飛来していないとのこと。
数年前に知られるようになった東京メトロ副都心線・明治神宮(原宿)(渋谷区)は、10月2日には3000羽前後を確認しましたが、11月13日・23日には姿も声も、また、糞で汚れていたエレベータ-前の手すりにも新しい糞跡がなく、飛来しなくなったようです。さらに、8月10日ごろに新発見された、東京メトロ有楽町線・平和台駅(練馬区)の環八通り沿いのねぐら地は、9月17日には街路樹は剪定され、電線に約3000羽が止まっていました。10月12日に訪れた時は、以前集まっていたスーパーマーケット付近にはいず、そこから100~300m離れた電線に分散して止まっていました。付近で何らかのムクドリ対策がとられ、不安定な状態になっていたと思われます。そして、11月23日にはその姿は消えていました。ここ10年近く大規模ねぐらとなっていた東京メトロ東西線・西葛西駅(江戸川区)の南口は、ここのところその姿・声を確認できませんでした〔8月22日・10月2日・11月13日〕。
ということで、少なくとも東京23区内で確認していたねぐら地からはムクドリがいなくなったという状況です。群れを解消したのか、どこに移ったのか不明ですが、冬の期間どのような状況になるか、機会をみて観察を継続する予定です。これらのねぐら地以外をご存知の方はお教えください。 〔日本野鳥の会東京・研究部・川内〕
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