昨年から実施されている「多摩川センサス」の担当している区分の1月分の調査を1月6日(月)に行いました。調査の終了直前に、拝島橋の約300m上流(昭島市拝島町地先)でシノリガモ2羽(雄若と雌型)を観察しました【写真】。昨秋の大雨の影響で川の流れはさまざまに変わっていますが、シノリガモがいたのは川幅が狭まって、急流のような流れになっている場所で、何度も潜っていました。餌を取っていたと思われます。
東京都でのシノリガモの記録は少なく、現時点のチェックでは多摩川での記録は見つかっていません。過去の記録としては、『東京都産鳥類目録』(1974年)によると、1915年1月に1羽採集記録があり、羽田での1905~21年の調査のなかで唯一の記録だそうです。その他の記録は大島・八丈島・三宅島などです。
『東京都産鳥類目録2000』(2009年)には江東区に記録がありますが、これは1996年2月15日に東雲運河で観察された1羽雄の観察です。
その後は『東京の野鳥たち・2』(2018年)の「中央防波堤埋立地の鳥類記録」のなかに、2012年3~4月にかけての1羽雄の観察例が記載されています。
その後は『東京の野鳥たち・2』(2018年)の「中央防波堤埋立地の鳥類記録」のなかに、2012年3~4月にかけての1羽雄の観察例が記載されています。
今回、シノリガモの記録を調べていたら、中央防波堤埋立地ではもう1例、2012年11月~2013年3月に1羽雌の観察記録があることがわかりました。この記録については、今回の多摩川での報告に加える形で『ユリカモメ』の鳥信に投稿予定です。これらのほかに都内での記録がありましたら、研究部までお知らせください。 〔川内
博〕
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