東京湾の最奥部の千葉県船橋市の三番瀬〔ふなばし三番瀬海浜公園〕でフラッグ付きのミヤコドリが観察されたのは2019年9月25日のこと。10月24日に本ブログで“速報! 標識フラッグ付きのミヤコドリ発見”として、黒・黄色のフラッグに〔T6〕の刻印がついたミヤコドリの写真が添えられていました。そこでは触れられていませんが、初記録の2日後の9月27日には、伊勢湾の三重県津市の安濃川河口で、同じタイプで〔T7〕のフラッグを付けたミヤコドリが発見されていました。
12月19日、環境省と山階鳥類研究所から、標識を付けたのは「ロシアのカムチャツカ半島の営巣地で、まだ飛べないヒナの状態で装着した3個体のうちの2羽である」ことが発表されました。以前から、“日本に来る群れはカムチャツカ生まれ”と推測されていましたが、この2羽の標識個体の発見で繁殖地が特定されたことになりす。
日本野鳥の会東京の会報『ユリカモメ』3月号には、地図などもまじえてその詳細が掲載されています。その記事には〔T6〕のフラッグを付けた新しい写真が添えられています。これは、三番瀬で2月2日に田中富夫氏によって撮られたもので“越冬している”という証拠となるものです【写真】。「個体識別」ができるこのミヤコドリを追っていくと、彼らの行動圏などを知ることができます。ミヤコドリを見かけたら“フラッグ”がついていないか気をつけてください。そして発見したら「場所と年月日」を、研究部あてにお知らせください。〔ミヤコドリ研究会〕
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