この調査は日常の暮らしの中での目視での観察記録による調査なので、越冬地や渡りの正確なルートは明らかにすることはできませんが、春の渡りでは2018年からの2021年までの母島から大島までの11の島から届いた観察記録から、南に位置する島ほど初認される日が早い傾向にあることがわかりました。このことから越冬地は不明ですが、ツバメたちは太平洋の島々をつたって北上していると考えられます。
また、今年は伊豆諸島で繁殖しているツバメの様子を調査しています。小笠原諸島ではツバメの繁殖の記録はありません。伊豆諸島では、御蔵島や八丈島以南の島では、現在はツバメの繁殖の報告はなく、三宅島以北の島で繁殖していることがわかりました。伊豆諸島で繁殖をしているツバメたちはどこからきてどこへいくのでしょう?
繁殖を終えたツバメたちは越冬地へ向けた秋の渡りを開始します。島のツバメたちの秋の渡りについても調べていきたいと考えています。この調査はツバメには全く迷惑がかからず、観察記録が多く集まるほどツバメたちのようすが見えてくる楽しさがあります。島でツバメを観察したら「いつ、どこで、何羽、誰が、状況」の5項目を記録して是非メールで連絡をください。 https://oga-izu-swallow.jp/ 〔重原美智子〕
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