2010年5月31日月曜日

神津島にはなぜシジュウカラがいないのか・繁殖期の伊豆諸島・4

           

昨年に引き続き、繁殖期の伊豆諸島へ出かけています。今年度の第1弾は昨年も訪れた神津島。今回はジェット船で行きましたが「条件付き」。実際利島はパス。神津島でも通常の神津港ではなく多幸湾へ接岸。今回の主目的は、天上山ルートのセンサスとアカコッコ・ウチヤマセンニュウ・ヤマガラの実態調査。さらに伊豆諸島では珍しいオオルリの生息状況調査。島の北側の大きな沢で、複数の個体が大きな声でさえずっていました。ところで、今回予定外で興味を持ったのは「シジュウカラがいない」ということ。ヤマガラ〔写真〕はここかしこで出会い、元気な姿を観察できましたが、2泊3日かけて、複数で島のほとんどを歩いたにも関わらず、結局まったく確認できませんでした。お隣の式根島は増えているとか。原因は何なのか、現時点では1970年代の樋口広芳さんの論文しか、以前の状況を知る手がかりしかないこの島の特異性をこの面でも感じました。〈続く〉(川内 博)

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