2009年8月6日木曜日

外来鳥の現況をお知らせください

           

 都内各地からソウシチョウ〔写真〕やガビチョウカオグロガビチョウ出現の報を聞きます。最近は23区でも目立ちだしました。また、緑の多い公園・庭園や寺社林などではワカケホンセイインコの声が響き渡っています。逆に、「帰化鳥」であるコジュケイの声がすっかりご無沙汰といった状態で、とくに都心部では皆無です。1960~70年代に多摩川河川敷などで話題になったブンチョウベニスズメテンニンチョウなどの現状はどうでしょうか。さらに、70~80年代に目立ったインドハッカハッカチョウホオジロムクドリなどはすっかり影を潜めているようです。
 1961年8月~81年6月までに野外観察された外国産鳥類(外来鳥)のリストが、『ユリカモメ №309』(1981年9月号)に載っています(成末雅恵;首都圏で見られる外国産鳥類について)。そこには79種の名前が登場します。また、今春出版した『東京都産鳥類目録2000・自治体編・Ver.1』では6目15科52種が記載されています。現時点では両者を比較して、変化等を知ることはできません。まず、現状を調べたうえで、傾向などを調べたいと思っています。とくに全国的に増えすぎて、生態系に影響がでる可能性が高い、ソウシチョウやガビチョウ、カオグロガビチョウ、カオジロガビチョウは「特定外来生物」として、その動向が注目されています。そこで、研究部では野外でみられる外来鳥の情報を集めています。ぜひ、ご協力ください。

【報告要領】1.種類 2.観察場所(住所も) 3.生息状況(数も忘れずに) 4.報告者氏名

【報告先】日本野鳥の会東京支部研究部  kenkyubu@mbr.nifty.com
 

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