東京都環境局が2023年から始めた「東京いきもの台帳」は身近な場所での生きものの情報を、スマホを使って送ってもらい、都内に生息する生物を記録しようという活動です。本会もこの活動に協力することとなり、まず会誌『ユリカモメ』のバックナンバーや月例探鳥会の記録をまとめた『東京の野鳥たち』、鳥信データなどを提供しています。
『ユリカモメ』10・11月号に『デジタル版野生生物目録「東京いきもの台帳」作成の取組について』という環境局からの案内を載せています。その概要は、生物多様性保全や回復に向けて、過去から現在までに都内で記録された野生生物の情報を網羅的に収集・発信するデジタル版野生生物目録をめざしたもので、標本情報、文献情報に加え、市民科学情報を収集し、台帳として整備し、これらをデジタルマップに表示し、種や年代ごとの検索が可能なシステムを構築するとなっています。
現在は、トンボ・セミ・クモ類の目録が公開されていて、9月17日からは鳥類の調査【写真:黒目川のカワセミ・川内博氏撮影】、10月から多くの分類群の調査が開始されるとのこと。生きもののコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」を用いて、写真を撮影し投稿するだけで協力することができるというものです。将来は“自然環境デジタルミュージアム”の開設をめざしているとのことです。〔日本野鳥の会東京・研究部〕
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