2024年9月27日金曜日

『日本鳥類目録 改訂第8版』が発行されました

  

 「日本鳥類目録」が12年ぶりに改訂され、この9月に『日本鳥類目録 改訂第8版』として発行されました。これまでと同じA5判で、ページ数は増えて472ページ。定価5,500円。24目83科644種・外来鳥8目31科46種の情報が収録されています【写真右】。 改訂の意図や変更点などは、ちかく『ユリカモメ』で紹介されることとなっていますので、ここでは、東京都に関係する大きなことだけ触れておきます。

 一つはこれまで“亜種オガサワラカワラヒワ”だったのが「オガサワラカワラヒワ」という独立種になったこと。この小鳥が棲んでいる場所は、東京本土から南に1000㎞離れた、太平洋上の小笠原。かつては各島にふつうに生息していたとのことですが、近年激減し、母島とその属島および硫黄列島でしか生息せず、個体数は200羽程度ではないかとされています。そのため「絶滅危惧ⅠA類」とされています。この鳥の幼鳥の写真が『ユリカモメ』2010年11月号の表紙に登場しています(三間久豊氏・同年7月7日母島で撮影)【写真左】 もう一つは、“亜種リュウキュウサンショウクイ”が「リュウキュウサンショウクイ」と独立種になったこと。今年、八王子市内でその営巣が観察され、その報告が『ユリカモメ』2024年10・11月号の研究部レポートに載っています。     〔研究部・川内〕