報告書では、2023年実施のデータと分析結果、また過去5年間の変化を知ることができます。その中の最後のページに「トピックス
ハシブトガラス・ハシボソガラスの個体数逆転」という紹介がありました。それによると、かつては調査地全体でハシブトガラス(ブト)の方が明らかに多かったのが2002年以降急減し、2015年時点では2種の個体数が逆転したとのこと。報告書ではその経過がグラフで示されていて、興味深い資料となっています。
2000(平成12)年前後、都内で増えすぎたカラスの状況は社会問題となり【写真】、当会主催の「とうきょうのカラスをどうすべきか」・「とうきょうのカラスをこうして減らす」というシンポジウムなどが功を奏し、今ではマスコミに登場することがほとんどなくなる状況となっています。
ところで、当時世の中を騒がしていたカラスは“ブト”の方ですので、 この報告書をみると隔世の感があります。しかし“ハシブトガラス急減”が、シンポジウム開催以後の「住民・行政による生ごみ類処理改善」と「都による捕殺作戦」だけでは説明しきれないような状況だとも思います。今後の調査・研究が必要と考えられます。〔研究部〕
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