2023年1月21日土曜日

東京・池袋西口のムクドリのねぐらの近況

           

  昨年の315日にアップした「東京・池袋西口のムクドリのねぐら」の続報です。報告した後も半月ごとにチェックしていましたが、2022年は4月30日に約200羽のねぐら入りを観察した後、51431日、61530日とも飛来は認めず、「冬ねぐら」は5月初めには解消したことがわかりました。その間、公園の並木にはカワラヒワが100羽以上ねぐらをとっているという新発見が得られました。 

その後は月1回程度でチェックしていましたが、昨年の初記録とほぼ同じ時期の122日に約50羽の飛来を確認しました。半月後の1216日には、昨年と同じ約250羽に増え、年末30日にも同数を確認しました。ところが今年初めて観察を117日に行ったところ、上空を旋回する群れが大きくなっていました。写真に撮って11羽を数えたところ3倍増の850羽。【写真】 

 このねぐら地は、道路のなかの小さな空地に植えられたクスノキの巨木で、真下を人が通ることはなく、規模も小さく、ねぐら入りするときに10分程度鳴き騒ぐ程度で、バスを待つ人、通勤通学などですぐ近くを通る人も「ねぐら」があること自体気づいていないと思われる状況です。

 しかし、各地で迷惑がられ、さまざま方法で追い出されているムクドリですので、今後この“安全の地”にさらに集まってくる可能性がありそうです。今後どのような展開になるか、興味を持って観察しているところです。
   ところで、同地でウグイスが越冬していると報告しましたが、今のところその声・姿は確認できていません。〔日本野鳥の会東京・研究部〕

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