2016年2月17日水曜日

今冬も健在 西新宿・ルミネ1のハクセキレイのねぐら

           
           

いま東京・新宿駅南口は大変身をしようとしています。甲州街道をはさんでJR新宿駅が拡大し、この4月には、新築の32階建てのビルも開業するようです。そんな活気に満ちた一角の西新宿1丁目交差点に面して建つのは、若い女性に人気のあるファッショナブルなビル「LUMINE1」〔写真・上〕。そのビルの正面外壁の中ほどには、小さな孔がたくさん開いた飾りの部分があります。
夕方、薄暗くなると、孔付近で動く小さな鳥影多数。その主はスズメより少し大きいハクセキレイ(白鶺鴒・White Wagtail)たちの群れで、一夜の宿をとるため毎夜集まってきます。鳥たちが夜過ごす場所を「ねぐら」といいますが、ハクセキレイは数十羽~数千羽が集まって「集団ねぐら」をつくります。

この場所で、ハクセキレイがいつからねぐらとするようになったのかは不明ですが、少なくとも30年前からあることは知られています。この冬も100羽以上が孔のひとつ一つでねぐらをとっています〔写真・下〕。そんな場所に小鳥が宿をとっていることなど、交差点をわたる大勢の人は想像もしないでしょう。              〔川内 博〕

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