2009年11月21日土曜日

東京23区内のセグロセキレイに注目を

           

 板橋区内在住の野鳥写真家、土橋信夫さんからの興味ある情報を紹介します。土橋さんがフィールドとしている都立城北中央公園(板橋区・北区)では、セグロセキレイが昨年から2羽で越冬をするようになったとのこと。以前は多摩川などの中上流部に生息し、23区ではあまり定着していなかった鳥ですが、近年は繁殖期を含めて、分布域を広げていますのでご注目ください。城北中央公園でも以前は秋の渡りの時期しか見られなかったとのことです。今年も10月1日に初認、11月2日にもう1羽加わったとのこと。
 ところで、この話には次があり、写真を撮っていて、1羽の右脚には1本の指を残すだけで、左脚にはまったく指がないのに気づいたとのこと〔写真〕。しかし、なかなかの元気者で、園内の石神井川のカーブにできた砂州を2羽でなわばりとしていて、ハクセキレイが近づくと追い回しているそうです。背中の色などから雄ではないかと思われるとのこと。同じ場所で越冬するということは昨年と同じ個体である可能性があり、不運にも何らかのことで指を失くしたと思われます。
 いずれにしても、指がないというハンディで今後どれだけ生きていけるのか、どんな行動圏なのか、また、興味ある行動が見られるのか、思わぬことで個体識別ができる状態ですので、土橋さんとともに、お近くの方はぜひ観察をお願いします。(川内)

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