2009年9月2日水曜日

『緊急集会・三番瀬が危ない!』のご案内

           

 東京湾最奥部の千葉県の谷津干潟三番瀬〔写真〕は、日本有数のシギ・チドリの生息地として知られています。最近の谷津干潟には食べ物(ゴカイなど)が少ないらしく、シギ・チドリ類の飛来数が最低レベルとのこと。内陸部化した環境の保全はなかなか難しいことですので、将来が心配です。それだけに三番瀬の現状維持は重要です。しかし、この場所には常に開発の動きつきまとっています。そこで、『緊急集会・三番瀬が危ない!』9月12日(土)午後1時30分~5時の予定で、市川市文化会館3階・第5会議室で開かれるという知らせがありましたのでご案内します。
 チラシの文には、『森田知事の誕生以来、三番瀬の猫実川河口域を人工海浜にする動きが強まっています。県は、6月県議会において、ラムサール条約登録の手続きが進まない理由として、「登録されると、埋め立てや建築等の建設をする場合に環境大臣の許可が必要になる」と答弁しました。また、三番瀬に第二湾岸道路を通すことも表明しました。一方、市川市は、後背地の再開発と一体で、猫実川河口域を人工ビーチにするため、さまざまなことをもくろんでいます。』とあります。
 東京湾岸の水鳥に詳しい、日本野鳥の会東京支部幹事の田久保晴孝さんによると、三番瀬の現状は決して良くなく、ミヤコドリなどを撮ろうとカメラマンが干潟の奥まで追いまわしたり、満潮時に水鳥などが休息している堤防や人工島に、釣り人が立ち入ったりと、頭の痛いことが続いていることです。
 日本野鳥の会東京支部では、これらの干潟とともに、江戸川区葛西の葛西臨海・海浜公園の鳥類園、人工なぎさを対象とした探鳥会を毎月実施しています。また、東京都RDB改訂関係で、東西の人工なぎさの調査が実施されています。“調査は行われたが、鳥はいなくなった”というのでは、研究の意義がありません。ぜひ多くの方が出席して、どこがポイントなのかを把握し、今後の活動に生かしていただければと思います。
 会場の市川市文化会館は、JR総武線・都営地下鉄新宿線「本八幡駅」より南へ徒歩10分、京成線「京成八幡駅」より徒歩15分。試料代500円。三番瀬を守るか連絡会主催、日本湿地ネットワーク(JAWAN)後援。集会問い合わせ先:牛野くみ子・電話 047-453-4987

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