2009年2月4日水曜日

清瀬市・柳瀬川で越冬ツバメ発見・情報をお寄せ下さい

           

「越冬ツバメ」の話題は昔からありました。とくに浜名湖畔の『お宿』は有名で、半世紀以上の歴史があり、1970年初めには140羽が定宿にして越冬していました。しかし、年を追うごとに減っていき、1984(昭和59)年2月7日に最後の1羽が飛び立ったきり帰ってこず、消滅したという記録があります。これほどの越冬ではなく、数羽の記録は東京でも多摩川をはじめ、いくつも観察されています。1975年発行の『東京都産鳥類目録』には、1961年1月1日6羽+、調布市多摩川(無事越冬)、翌冬も同地で2羽が越冬したようです。64年には浅川という記録もあります。その後も、1976(昭和51)年1月4日に西多摩郡(現あきる野市)五日市町、同じ冬には川崎市多摩区多摩川で数羽の越冬が記録され、新聞記事にもなっています。94年12月、96年1月にも多摩川で記録されています。さらに調べると、まだ記録があると思います。
ところで、今年は1月26日に、清瀬市柳瀬川1羽が観察され、撮影されました。発見した青木秀武さんによると、場所は城前橋上流100メートル付近で、川面や畑の上を飛び回り、陽のよくあたる護岸コンクリートの上や、ビニールトンネルの止まるなどの行動を繰り返したとのことです。このことをMLに流したところ、さっそく千葉県の小櫃川河口で、1月3日に1羽観察したという情報が、西方明雄さんから寄せられました。腹部が茶色っぽい個体だったとのこと。
これを機会に、首都圏の最近の「越冬ツバメ」状況をまとめてみようと思っています。ぜひ状況をお寄せ下さい。自分の観察だけでなく、確実と思われるご存じの記録を教えてください。また、文献などもご教示いただければ幸いです。
【情報提供先】研究部HPからお願いします。 http://homepage2.nifty.com/tokyo-birdstudy/
写真:水村豊次郎氏提供

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