2014年4月28日月曜日

江戸っ子エナガ・誕生中!・・・繁殖地を調べています

  
 エナガといえば、「雑木林にすむかわいい小鳥」というイメージで、緑の少ない東京の街なかとは無縁の鳥と思われています。まさにその通りで今までは、東京23区内ではその姿はほとんど見られませんでした。それが今世紀に入るころから、杉並や世田谷、練馬といった区内でも比較的緑地の多い地域で繁殖が知られ始めました。エナガの東京市街地進出の傾向は都心部まで広がって、数年前から明治神宮などでも繁殖が知られるようになりました。
今春はJR山手線内も視野に入れて、繁殖状況を調べています。東京の中でも中心部にあたる地域での誕生となると“江戸っ子エナガ”といえるでしょう。いまヒナたちが誕生して、子ずれ〔写真・右が巣立ちビナ〕の群れが見られています。東京23区内で「いつ・どこで・何羽」見られたか、お知らせください。

【連絡先】日本野鳥の会東京・研究部エナガ係 〒160‐0022 新宿区新宿5‐18‐16  新宿伊藤ビル3階 officeyacho-tokyo.org〔☆の部分を@に換えて、メールでお願いします〕

2014年4月15日火曜日

楽しい日比谷公園・シジュウカラ探鳥会案内・4月20日

  

こんどの日曜日(420日)、都立日比谷公園で、シジュウカラ〔写真〕の個体数調査の探鳥会が行われます。方法はさえずりを利用した「テリトリーマッピング法」で、比較的簡単で、だれでも調査に参加できるとのことです。
調査自体は4月1日から開始されており、すでにたくさんの情報が記録されていて、当日は、その情報を入れた地図を片手に、新たなデータを加えて、園内でのなわばり(テリトリー)を浮かび上がらせるという計画です。
いま日比谷公園は、ペアで行動する鳥だらけ!ただし、スズメやシジュウカラやドバトなどですが。ただ、それらの行動を近くで見ていると、なかなかおもしろく、写真撮影も動きのある絵が撮れて楽しいとのことです。
当日は、もしかすると雨かもしれませんが、雨あしが強くなければ決行。雨の中で、どんな行動をするのか、それも楽しみとのことです。

主催:日本野鳥の会東京   〔会員でなくても参加できます〕
日時:2014420日(日)
集合:午前8時集合・都立日比谷公園・祝田門(桜田門に近い門)
   12時現地解散 
持ち物:双眼鏡・筆記用具・バインダー(なくとも可)、雨具
参加費:200

2014年4月4日金曜日

JR中央線・各駅停車「ツバメの巣はどこに」・Ⅱ

  

日本野鳥の会東京が昨年から実施している「ツバメの巣はどこに」調査は、今年も調査を始めました。ツバメは年々数を減らしていて、とくに東京では姿を見ることが少なくなってきました。JR中央線という「都心から郊外へ」と続く一本道を対象に、その状況を調べています。
調査対象は、JR中央線の東京駅~高尾駅までの32駅(下記参照)。駅の構内と各改札口から300mまでの範囲に、ツバメが巣を造っていないか〔写真〕・子育てをしていないかということを調べています。
昨年の調査結果は、駅構内に巣があったのは、大久保・西荻窪・立川〔3駅〕、駅周辺に巣があったのは、市ヶ谷・東中野・高円寺・阿佐ヶ谷・東小金井・武蔵小金井・国立・日野・豊田・高尾〔10駅〕。
まだ未調査の場所もありますので、今年もおなじ方法で調べます。駅や周辺でツバメの巣を見かけたら、お知らせください。

【対象駅】東京・神田・御茶ノ水・水道橋・飯田橋・市ヶ谷・四ツ谷・信濃町・千駄ヶ谷・代々木・新宿・大久保・東中野・中野・高円寺・阿佐ヶ谷・荻窪・西荻窪・吉祥寺・三鷹・武蔵境・東小金井・武蔵小金井・国分寺・西国分寺・国立・立川・豊田・日野・八王子・西八王子・高尾
【連絡方法】 E-mailoffice☆yacho-tokyo.org 〔送信の際に☆印を@に変更してください〕  ② Fax03-5273-5142 ③ ハガキ:〒1600022 新宿区新宿51816 新宿伊藤ビル3階 日本野鳥の会東京「ツバメ係」

2014年3月14日金曜日

東京オオタカ・シンポジウムに参加して

  

去る3月9日に、東京池袋の立教大学で開催された「東京オオタカ・シンポジウム」に参加させていただきました。
主催者によれば、当日は総勢約160名の参加者を得たとのことで、オオタカ〔写真・土橋信夫氏撮影〕に対する皆さんの関心の高さが伺われました。シンポジウムは5時間に及ぶ長丁場でしたが、途中で退席される参加者もほとんどなく、パネルディスカションで参加者全員による討論・質疑応答がなされる様子は、かつてのカラス・シンポジウムを彷彿させるものでした。

環境省では、この春、オオタカの希少野生動植物種「指定削除」の2回目のパプリックコメントを実施するということです。こうした事態を前にして、前のめりに議論するのではなく、まずはオオタカを知ろう、オオタカはどこに何羽位いるのか、どこで繁殖し、各自冶体の保護・保全の現状はどうなっているのか等々、オオタカに関する基本的な知識を共有し次につなげていこうというのが今回のシンポジウムの主旨のようでした。

この主旨に沿って、東京各地区、埼玉県、神奈川県、千葉県のオオタカの生息・繁殖の状況が報告されました。また、埼玉県や神奈川県の保護対策の現状と問題点が報告されました。オオタカの生息地や繁殖地で、小規模開発によって環境が破壊されようとする事態を前にして、自冶体や関係団体の方が、法的拘束力を持たない条例や指針に基づいて、何とか環境を守ろうと苦慮されている姿に敬意を表したいと思います。

オオタカに関する情報は、いろいろ思惑があってか隠されがちですが、今回のシンポジウムで多くの情報が公開され、新たに得られた多くの知見から「オオタカ問題」の概要が少しずつ見えてきたような気がします。
情報を公開するところは公開して共有し、保護・保全の更なる飛躍を目指すというシンポジウムのもう一つのねらいもあったのかもしれません。パネルディスカッションでは、問題が多岐に渡るため流れを追うのが大変でしたが、これも「オオタカ問題」の複雑さと奥の深さのあらわれなのでしょう。

 今回のシンポジウムの開催について、主催者や後援者の皆様をはじめ関係する多くの方々のご協力とご努力に厚くお礼申し上げます。        (日本野鳥の会東京会員 青木秀武

2014年3月4日火曜日

東京オオタカ・シンポジウムの開催のお知らせ・第2報

  
   東京オオタカ・シンポジウム

日時201439日(日)午前1030分開場 
                                      11時~15時(最大延長16時)
会場:立教大学・池袋校舎 8号館1階 8101教室
                            〔上記地図をご参照下さい〕 
定員:先着200名(レジュメ用意)・資料代500

  ※ 事前申し込み不要・どなたでも参加できます。     
  ※ 昼食時間はとりませんので、各自ご対応ください。


  《プログラム》                    
                 総合司会:金子凱彦
Ⅰ.基調報告
           1 東京都内でのオオタカの繁殖状況について
    山口 孝(東京都環境局多摩環境事務所)
     2.埼玉県におけるオオタカの生息状況と保護対策
    野澤 裕子(埼玉県環境部みどり自然課)
3.神奈川県におけるオオタカ保護の現状と課題  
    川手 隆生(神奈川野生生物研究会)

Ⅱ.各地からの報告
 1.西多摩地区:御手洗 望(青梅自然誌研究グループ)
  2.北多摩地区:板谷 浩男(株・緑生研究所)
  3.東京23区:高橋 嘉明(日本野鳥の会東京)

   質疑・応答

〈休憩・約20分〉※質問カードの回収

Ⅲ.パネルディスカッション
      「首都圏のオオタカの現状を考える」

      パネリスト
        川手隆生(神奈川野生生物研究会 副代表)
      金井  裕(日本野鳥の会 参与)
    辻村千尋(日本自然保護協会 保護・研究部主任)
    葉山政治(日本野鳥の会 自然保護室長)
    上田恵介(立教大学 理学部教授)
司会:川内  (都市鳥研究会 代表)

2014年2月18日火曜日

東京オオタカ・シンポジウムの開催のお知らせ・第1報

  

オオタカ〔写真:土橋信夫氏提供〕が東京や首都圏でどのように生息しているか、だれもが興味ある話だと思います。このたび東京・埼玉・神奈川・千葉での状況を知ることができる「東京オオタカ・シンポジウム」を下記の予定で開催します。会場は東京・池袋駅から至近にある場所で、わかりやすい内容ですので、ぜひご参加ください。〔繁殖地名は明らかにしません〕

日 時:201439日(日)1030分開場、11時~15                (昼食休憩はとりません)
場 所:立教大学・池袋校舎 8号館1階・8101教室
            〔会場地図は第2報に掲載予定〕
資料代:500円  申し込み不要・先着200名 
             ※だれでも参加できます
主 催:日本野鳥の会東京、都市鳥研究会、立教大学理学部
後 援:〔公財〕日本野鳥の会

〔基調報告演者〕山口 孝氏(東京都環境局多摩環境事務所)、野澤裕子氏(埼玉県環境部みどり自然課)、川手隆生氏(神奈川野生生物研究会)

〔パネリスト〕金井 裕氏(日本野鳥の会 参与)、辻村千尋氏(日本自然保護協会 保護・研究部主任)、葉山政治氏(日本野鳥の会 自然保護室長)、上田恵介氏(立教大学理学部教授)

2014年1月9日木曜日

謎!! 真冬のコシアカツバメ・調布市多摩川で

  
  「調布市多摩川の冬ツバメ」として、昨年の1月15日に川面を飛ぶツバメの写真が、 『ユリカモメ』(日本野鳥の会東京機関誌)2013年4月号裏表紙に紹介されています。今年は1月2日に、同じ場所で、コシアカツバメが観察・撮影〔写真〕されたとのこと。発見者はどちらも同会幹事の大塚豊さん。まだ越冬かどうかは確認してないので、継続調査の予定とのことです。
  都内の「越冬ツバメ」情報は、本ブログの2009年2月4日付で紹介しましたが、コシアカツバメは都内では生息記録が少ない鳥なので謎が深まるばかり。今回の記録は同誌2014年2月号に載る予定です。
  今後、多摩川で冬にツバメを見かけたら、ツバメかヒメアマツバメかの識別だけでなく、コシアカツバメも想定に入れてください。都内で「冬のツバメ」を見かけたら、種類をしっかり確認して、下記にご連絡ください。                                                      E-mail:office@yacho-tokyo.org