2024年7月31日水曜日

イソヒヨドリの「営巣場所」を調査中・ご協力ください

  

 

「海辺の鳥」のイソヒヨドリが内陸部に進出し、繁殖をしている状況は全国的に見られていますが、“なぜ”という当初からの疑問に明解な答えはまだ出ていません。ムカデやカナヘビのような地上性の小動物【写真】のものから植物の漿果までなんでも餌とし、道に落ちているパンやお菓子なども食べ、はては酔っぱらいのはいた吐しゃ物を口にし、ゴミ箱漁りまでするという雑食性からは、これまで彼らが「岩礁」にへばりついていた理由を憶測することもできません。また、東京での「大繁殖地」が八王子一帯という事実も解せません。さらに、イソヒヨドリと生態的に競合するような鳥がいなくなったという話も聞いていません。 

このような状況の中、現在力点をおいて追っているのは、「営巣場所」はどこかということです。海辺での彼らの営巣地は岩の割れ目など。海岸近くの人家への営巣も記録されていますが特に好んでということもないようです。市街地に進出してきた彼らの繁殖地は、駅前などけっこうにぎやかな場所。しかし、郊外のという例も増えています。また、繁殖場所はコンクリート造りの建物が多いという傾向はありますが木造の例もあり、どれ一つとっても解明への“決定打”がないという状況です。現在「営巣場所」の事例を集めています。興味ある方は下記にご連絡ください。

Emailhkawachi@Jcom.zaq.ne.jp        〔川内 博〕