2014年12月24日水曜日

オオタカ・ノスリ調査・東京23区・1月11日(日)一斉に

  

最近東京23区内でオオタカを見るという話をよく耳にします。実際緑地で出あうことがしばしばです。一日の内に複数か所でその姿をみることもあります。「いったい何羽いるのだろう?」という疑問がわいてきます。〔写真:カラスにモビングされるオオタカ 提供・川内桂子氏〕

そこで、来年111日(日)午前10時~12時の2時間、都内の緑地で一斉に調査を行います。自然教育園(港区)、新宿御苑(新宿区)、東京港野鳥公園(大田区)、明治神宮・代々木公園(渋谷区)、江古田の森公園(中野区)、善福寺公園(杉並区)、光が丘公園(練馬区)、葛西臨海公園(江戸川区)などを対象と考えていますが、日ごろオオタカを見かけるところでも、下記の要領で実施し、ご報告をお願いします。
その際ノスリがいた場合は、その記録もお願いします。また、ハイタカ・ツミ・チョウゲンボウ・ハヤブサなどの猛禽類にも目を光らせてください。
今回何か所の場所で一斉調査ができるかわかりませんが、第一歩として実施します。調査域外の方も、同じ時間帯で調査していただければ、重要な資料となります。

【調査・報告要領】 
1.調査日時:2015111日(日)午前10時~12時〔2時間〕少雨決行
2.調査場所:東京23区内 (23区外でも参考資料とします)
3.調査方法:調査地内を巡回し、オオタカ・ノスリおよびその他の猛禽類を識別し、種類と個体数を調べる。
4.報告方法:下記のいずれかでお知らせください。氏名・連絡電話番号のご明記を。
E-mailoffice@yacho-tokyo.org/ Fax03-5273-5142/文書:〒1600022 新宿区新宿51816 新宿伊藤ビル3階
              日本野鳥の会東京・研究部あて

2014年12月11日木曜日

ユリカモメとオオバンに注目!調査をはじめました

  
   姿が見ることが少なくなった鳥・ユリカモメ〔写真上〕、見る機会が増えたオオバン〔写真下〕。東京地方ではともに冬鳥として、各地の水辺で見られる中型の鳥です。その分布と増減の意味を知るために、都内全域を対象として調査を開始しました。
調べる期間はこの冬。都内の「どこに・何羽くらいが・どのようにしている」かをお知らせください。結果は日本野鳥の会東京機関誌『ユリカモメ』に発表するとともに、本ブログにも概要をアップします。

【調査・報告要領】
1.場所:東京都内および隣接地、島しょ部・途中の航路を含む。
2.期間:201412月~20151月(2か月間)
3.方法:10羽以上のユリカモメ・オオバンの群れを見かけたら、数をかぞえてください。(おおまかでも可)
4.報告:メール・Fax・はがきなどで、下記にお知らせください。結果は『ユリカモメ』誌で発表します。(ご報告の方には、その際お名前を記してお礼とさせていただきます。)
5.連絡先:office@yacho-tokyo.org/(Fax03-5273-5142/〒1600022 新宿区新宿51816 新宿伊藤ビル3階                              日本野鳥の会東京あて



2014年11月26日水曜日

スズメ探鳥会に参加しませんか・12月6日・日比谷公園

  
“最近スズメが減っている”という話があります。たしかにそんな感じもしますが、けっこう見かけるという声もあります。真実はいかに?ということで始めた東京・都心「日比谷公園」でのスズメ・センサス。春(5月)と冬(12月)の年2回、5年計画。今回が10回目で最終回となります。結果はいかに?興味あるところです。
なお、この探鳥会は、スズメだけでなく全種を記録していますので、20102014年にかけての日比谷公園の鳥のようすも記録したことになり、20年後、50年後にも比較できるデータとして残していきたいと思います。そんな探鳥会に参加しませんか。
日時2014126日(土)午前8時集合・午前1130分ごろ現地解散 〈どなたも参加できます〉
集合場所:東京都立日比谷公園・祝田門 小雨決行
参加費:無料  持ち物:双眼鏡  主催:日本野鳥の会東京・研究部

2014年11月18日火曜日

ユリカモメとオオバン・水辺の鳥の盛衰

  


東京都のシンボル・ユリカモメ〔写真右〕は、白い体に赤いくちばしと足、優雅に飛ぶ姿で親しまれています。かつては東京湾岸だけでなく、多摩川や荒川の上流や神田川、黒目川などの小河川、井の頭公園や六義園などの池で、たくさん群れで見られていました。しかし、最近は定着している場所が少なくなり、いつも見られる水辺としては、上野の不忍池、江東区の清澄庭園の池など限られたところになっているようです。
東京のユリカモメが減った理由の第一は、彼らの食べ物である“生ごみ”が東京港のごみ処分場・中央防波堤埋立地からなくなったためで、第二は、市民が“給餌”をしなくなったためです。
一方、ここのところ増え続けているのがオオバン〔写真左〕。クイナの仲間で、全身黒色。くちばしや額の白色が目立ちます。彼らは泳いだり、潜ったりするのが得意で、水辺の岸にあがって雑草やその種子を食べたりもします。こちらはなぜか、いままでいなかった水辺で群れとして見られるようになってきました。
東京都内で、この2種がいま「どこで・何羽くらい」見られるか、そんな調査が始まろうとしています。詳しくは12月になってから発表します。ぜひ参加してください。


2014年10月31日金曜日

『葛西鳥類目録』を頒布しています

  
東京湾最奥部・荒川と旧江戸川の間には「三枚洲(さんまいず)」という、広大な遠浅の海岸があり、水鳥を中心とした多種多様の鳥がたくさん生息していました。しかし197080年代に一帯が埋め立てられ、その代償のような形で、先端部に「葛西臨海公園」と「葛西海浜公園」が建設され、四半世紀を迎えようとしています。
このたび、当地における出現鳥類の目録『葛西鳥類目録-葛西臨海公園・葛西海浜公園の鳥 1994年~2013年(Ver.1)』(鈴木弘行、中村忠昌、川原章・光子作成)〔写真〕が、日本野鳥の会東京から発行されました。
A4判・20ページという小冊子ですが、2057252種が収録され、それぞれの生息状況が記されています。
この冊子は、2020年開催の「東京五輪のカヌー会場問題」解決に向けて一石を投じるという趣旨もあり、豊かな鳥類相を広く知ってもらうため、東京都・千葉県・神奈川県の東京湾岸に位置する自治体の図書館に寄贈されました。また、関心のある方のため、その一部が頒布されています。1300円で、その収益金は「野鳥の保護研究基金」となります。

【入手申込み】メール:office☆yacho-tokyo.org Fax03-5273-5142 手紙:〒1600022 新宿区新宿51816 新宿伊藤ビル3階などで、日本野鳥の会東京まで、希望部数・住所・氏名・電話番号明記で申込んでください。
※メールの場合、☆を@に直してお送りください。

2014年10月22日水曜日

野鳥写真講座・新シリーズへのお誘い・11月~2月

  

日本野鳥の会東京では、野鳥撮影にかんする講座を開いています。来月11月末から月1回、新しいシリーズ(全4回)が開講されます。今回は、撮影そのものではなく、撮った写真をどのように保存していくか、活用していくかということに重点をおきます。そのため、土曜日の午後3時間とたっぷり時間をかけ講習を行います。
室内会場は日本野鳥の会東京の事務所〔以下「事務所」と表記〕で、東京メトロ・都営地下鉄の「新宿三丁目」または「東新宿」から徒歩約7分、JR「新宿駅」から徒歩約15分の場所で、明治通り沿いの交通の便がよいところです。講師は日本野鳥の会会員で、日本自然科学写真協会会員の吉田 巧氏〔写真〕。

【講義の予定】日時・時間・場所・内容は次の通りです。
1 1129日(土)1316時・事務所・写真の管理保存や修正の方法、第2 1220日(土)1316時・事務所・写真の加工や発表の方法、第3 131日(土)・悪天の場合は27日(土)1316時・都心部の公園・野鳥撮影の実技、第4 228日(土)1316時・事務所・前回撮影の写真の講評や修正・加工の実習。

【募集人員】先着20名(10名以上で開講)
【受講料】日本野鳥の会会員は5,000円  
     会員でない方は10,000円。4回分前納。
【受講申込み】往復ハガキで、氏名(ふりがな)・住所・電話番号・Eメールアドレス(有れば)・会員であればその旨を記して、1112日(水)までに。
〒160‐0022 新宿区新宿5-18-16 新宿伊藤ビル3階 日本野鳥の会東京・野鳥写真講座係宛て

2014年9月24日水曜日

オオタカシンポジウムのご案内・考えをアピールしよう!

  


今年の39日に、東京・池袋の立教大学で「東京オオタカ・シンポジウム」を日本野鳥の会東京・都市鳥研究会主催、立教大学共催、〔公財〕日本野鳥の会後援で開催しました。たくさんの方が参加され、熱心な討議がされました。
上記のシンポジウムを企画したのは、来る104日(土)に開かれる、〔公財〕日本野鳥の会・日本オオタカネットワーク主催、環境省・立教大学共催の「オオタカシンポジウム」の開催に先立ち、少なくとも首都圏のオオタカ〔写真:土橋信夫氏撮影〕の生息実態を知ろうというためのものでした。〔詳しくは、本ブログ3414日付、および本HPトップページの「東京オオタカ・シンポジウム報告」をアクセスしてごらんください〕
本番のシンポジウム「オオタカ-希少種解除の課題」が下記の要領で開かれます。当日にフリーで参加できるようですが、事前に参加を申し込んでおけば資料が確実に入手できるとのことです。詳しい内容は、本HPトップページからアクセスしてご覧ください。

シンポジウム「オオタカ-希少種解除の課題」開催要領<概要>
日時:2014104日(土)受付開始1230分、13時~17
会場:立教大学・池袋キャンパス 11号館地下 AB01教室
定員:500名  参加費:無料

日本野鳥の会東京は、希少種解除に反対する旨のパブリックコメントを、昨年7月に環境省宛てに出しています。


2014年9月7日日曜日

JR中央線各駅停車・ツバメ調査報告会のご案内

  
東京のツバメの現状を調べた「JR中央線・各駅停車・ツバメの巣はどこに」の2年間の調査結果報告会を下記の要領で開きます。この調査は〔公財〕日本野鳥の会の“消えゆくツバメをまもろう”キャンペーンに呼応し、昨年・今年と東京駅から高尾駅までの32駅とその周辺で実施ましたものです。お出かけください。〔写真:高円寺駅近くの人工巣でのツバメ繁殖のようす・西村眞一氏撮影〕

日本野鳥の会東京・研究部9月例会 
1.JR中央線各駅停車調査・ツバメの繁殖調査結果報告
2.各地のツバメの繁殖状況(参加者からの報告)
3.今秋・冬の調査予定について
日 時2014912日(金)午後630分開場、7時~9
会 場:日本野鳥の会東京 事務所〔新宿区新宿51816  新宿伊藤ビル3 ※〕 申込み:不要 参加費:無料 
※明治通り沿いで、1階は飲食店・金太郎、2階は青木歯科

2014年8月30日土曜日

自然教育園のシジュウカラのテリトリー調査・2013年の結果

  
東京港区の自然教育園では、1961(昭和36)年以来、10年ごとくらいに、園内のシジュウカラのテリトリー(なわばり)数が調査され、結果が公表されています。前回1999年から約10年後の2013(平成25)年春に、従来と同じ「テリトリーマッピング法」で調査され、その結果が『自然教育園報告』の№45に発表されました。

今回のテリトリー数は34個で、前回54個に比べるとだいぶ少ない結果でしたが、前記の調査初年度の37個と似たような数字でした。このような調査年による数の違いは、単純に環境変化の表れとは考えにくい面もあり、検討が必要です。

ところで、今回の結果は、さっそく同園のガイドブック『自然教育園ガイドブック』に「シジュウカラのなわばりの変化」〔図〕として紹介されています。                                (川内博)

今回の調査結果の詳細を知りたい方は、次のメールアドレスにご連絡ください。E-ailhkawachi2dreamyahoo.co.jp〔★は@に変換してメールしてください〕

2014年8月6日水曜日

東京港・中央防波堤でズグロカモメを見ました

  

定期的に調査実施している東京港・中央防波堤(中防)で、8311時ごろ、ズグロカモメ1羽〔写真〕を新海面埋立地で観察しました。当地では初記録です。

今年の中防ではセイタカシギ3ペアが繁殖に成功し、それぞれ2羽、計6羽の幼鳥がいます。他に3ペアがいましたが、いずれも繁殖に失敗しました。アジサシ(亜種アカアシアジサシ)は4ペアが繁殖のため来て営巣を始めましたが、6月の大雨・台風で水没し、最終的に当地での繁殖はありませんでした。(昨年は天気が安定していましたので、3ペアで計6羽のヒナが無事巣立ちました) コアジサシは外側埋立地でコロニーをつくりました。詳細は観察できませんでしたが、約10羽の幼鳥を見かけました。(三間久豊)