2023年10月24日火曜日

Zoom研究部例会・多摩川の鳥の「今と昔」を知ることができました

  


日本野鳥の会東京・研究部例会を、1022日(日)にZoomで実施しました。目的は『多摩川の鳥の今と昔』を知り・考えること。今回の講演タイトルは『「多摩川鳥類カウント」(20192021年)の調査結果について』 講師は調査報告書『多摩川鳥類カウント再現』のまとめをされた御手洗 望

内容は、1976(昭和51)年度と1986(昭和61)年度に実施された調査記録と今回(20192021年)の記録の3つを比べたもので、並べたグラフで、多摩川の“今と昔”を知ることができる鳥の出現状況を紹介。水鳥ではカモ類・カイツブリ類・カワウ・サギ類・クイナ類・シギ類・チドリ類・カモメ類・カワセミ、陸鳥では、ヒヨドリ・オオヨシキリ・セッカ・セキレイ類・ホオジロと多種多様。しかし、全体的には年を経るごとに生息数や生息期間が減少する鳥が目立ち、“多摩川の鳥が減った!”という日頃の実感をいまさらながら“再現”させられる内容でした。

減った鳥の代表はカモ類。その代表格はオナガガモ。次いでマガモ・コガモ。どこにでもいると思っていたカルガモも減少気味。他の水鳥でもカイツブリ・バン・シロチドリ・ゴイサギなども少なくなっています。逆に増えた代表格はオオバン。アオサギやダイサギ【写真】も増加。かつては記録がなかったカンムリカイツブリが今回の調査で登場。カワセミは数少ない復活組。

今回は全体で1時間20分程度ということで、変化への追及・解析などはありませんでしたが、まずは現状を知って次の一歩といったところです。御手洗さんに感謝。             〔研究部・川内〕

2023年10月4日水曜日

研究部例会・講演会「多摩川の鳥の今と昔」      10月22日午後4時からZoomで・お問い合わせください

  

  コロナ禍ため「研究部例会」はここのところ開催していませんでしたが、このたび「Zoom」で開催することになりました。その第1回として、2019年~2021年にかけて、多摩川河口(東京都大田区)~万年橋(同青梅市)で実施された「鳥類カウント調査」の報告を行います。【写真・南の国にわたり途中のノビタキ・2019年10月21日多摩川で撮影】

の調査は、約40年前に行われた調査〔1976(昭和51)年6月からの1年間と、1986(昭和61)年9月からの1年間、建設省京浜工事事務所からの委託で行われて実施〕と同じ場所・同じ方法で実施し、長い歳月を経て、多摩川の鳥にどのような変化があるか検証しようという試みです。その成果は『多摩川鳥類カウント再現』(A4判・259pp)という報告書〔本ブログ・2021年9月26日付をご覧ください〕にまとめられました。今回は、その調査と報告書のまとめにかかわられた御手洗望氏による講演会です。 

当初は1年間で終わる予定でしたが、コロナ禍や台風19号の影響で、足掛け3年かかった“難工事(調査)”となりました。今回は調査のようすや成果を広く知っていただくため、調査関係者以外の方にも参加できるようにと考えています。興味を持たれた方は下記〔※〕にメールでお問い合わせください。担当からご連絡します。

※:office@yacho-tokyo.org 日本野鳥の会東京・研究部・室内例会係あて  〔10月15日までに〕 

 講演会:多摩川の鳥の今と昔  講師:御手洗望氏(日本野鳥の会東京・研究部) 日時:2023年10月22日(日)午後4時~5時30分 Zoom利用     

                 〔日本野鳥の会東京・研究部〕