2009年10月29日木曜日

シンポジウム「東京都のRDB」に参加し、意思を示そう

           

 「伊豆諸島カンムリウミスズメの調査・2009年度」というタイトルで、三宅島・アカコッコ館に勤める、レンジャーの篠木秀紀さんから『ユリカモメ』11月号に寄稿をいただきました。カンムリウミスズメ(冠海雀)は全長24㎝の小型の海鳥。学名のSynthliboramphus wumizusumeの種小名(後ろの部分・ローマ字読みでうみずすめ)から推測できるように、日本近海および韓国南部のみ見られる準日本固有種で、推定個体数5000~10000羽。東京都のRDB(1998年版)では、伊豆諸島でA(国の絶滅危惧種に相当)・小笠原諸島でB(国の危急種に相当)に指定されています。
 ㈶日本野鳥の会は、「1000羽クラス以上の安定的な繁殖地を複数箇所確保したい」という方針で、調査データの蓄積のある三宅島に重点を置き、本格的な取り組みが始められています。今回のレポートは、噴火後に再開された調査結果の第1報というところで、その中心となっている現地の篠木さんに状況報告をお願いしました。(研究部HP・トップページの研究部レポートのボタンを押すと、その月の全文が掲載されています)
 11月4日(水)に開催します「第2回東京の鳥シンポジウム・東京都のRDB」では、島の鳥については簡単に触れるだけですが、来年予定の第3回では、状況を詳しく扱うことができると思います。
 ところで、今回のシンポジウムでは、サブタイトルを「今われわれのできること」としています。町の中に住んでいて、山奥や洋上のことで私に何ができる?とあきらめている人が多いと思います。しかし、この集りにたくさんの人が参加すれば、それは大きな声となって、原動力となっていきます。ポイントは、一部の人や団体が動き・叫んでも限りがあるということで、多くの人が関心を持ち、行動するということが重要です。関連のある集りに参加するということで、その意思を示すことが「今われわれのできること」の第一歩です。
【カット】カンムリウミスズメの保護を呼びかける冊子

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