柳瀬川は護岸工事が進捗し、石組みとコンクリートで固められた人工的な護岸に置き換えられてきました。都内でも有数のカワセミの繁殖地として知られる当地ですが、護岸工事がカワセミの繁殖にどう影響を与えるのか注視していきたいと思っています。工事で一時は姿を消していたセキレイ類は、イカルチドリ【写真】と共に、最近ようやく戻ってきています。
1994〔平成6〕年、洪水対策を目的として整備された金山調節池は、豊富な湧水が湿地を形成し、ヤナギや多様な湿地性植生の群落を支えて、鳥ばかりでなく、爬虫類、両生類、魚類、昆虫その他、多くの生き物を育むビオトープとなっています。池の中央に小さな島があり、カモが種ごとに上陸してのんびり休んでいます。時に一斉に池面に繰り出して落ち着かないことがありますが、このような時には、獲物を狙うオオタカが島の樹影に潜んでいることが多いものです。
クイナも毎年1,2羽が越冬しますが、今年のクイナは大変シャイで、人影を見ると直ぐに葦の茂みに身を隠します。年によっては、散策用の浮桟橋を平気で横切る個体もいて、種を構成する個体はそれぞれ個性的なものであることが理解されます。今年はツグミが多く、調節池の奥まった一画に、格好の水浴場所があって、4~6羽のツグミの小群が次々と現れ、ヒヨドリと共に水浴していました。 〔清瀬市担当・青木秀武〕
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