2024年1月21日日曜日

越冬期2024①・水元公園〔葛飾区〕の鳥たち

           

   この1月、都内の全区市町村で1か所以上の場所で調査を実施している「越冬期2024」。下町のオアシス・水元公園(葛飾区)での調査を2日に実施しました。同公園は江戸時代に古利根川に由来のある小合溜(こあいだめ)を中心とした一帯で、96haという面積は都立公園のなかで最大の規模。「水郷公園」の異称のとおりメインは“水辺”。2時間程度での調査コースは園北西の「水元かわせみの里」から小合溜ぞいに南下して、旧都立水産試験場~ごんぱち池まで。記録した鳥は411730羽。昨年は32種でしたので、観察種が少し多かったのは調査者が2名だったためと思われます。

  出現種の構成はほぼ同じで、一番数が多かったのはホシハジロ869羽(昨年673羽以下同じ)【写真】、次いでヒドリガモ207羽(334羽)、ユリカモメ110羽(50羽)。その他カンムリカイツブリ9羽(6羽)、オオバン70羽(44羽)、カルガモ70羽(71羽)、カワセミ3羽(2羽)。ここのところ気にしているバンは2羽(1羽)。いつもいる旧水産試験場の蓮池に健在でした。繁殖期と違って嘴~額板の色はどす黒い赤。半年後、繁殖期に調査に訪れた時には真っ赤なくちばしとヒナ連れを期待したいところです。 

ところで、バードサンクチュアリあたりで20名近くのカメラマン・ウーマンと出会いました。皆望遠レンズを携え、上を見上げていました。その一人に目的を聞いたところ“キクイタダキ”とのこと。この冬は各地からその情報が届いていますので、イスカとともに『ユリカモメ』の「鳥信」が楽しみです。          【葛飾区担当・川内博】

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