8月も中旬になると、集合住宅地の我が家のあたりをカワラヒワの群れが飛び始める。買い物のついでに地面を気にして歩くと、換羽の時期のためかたくさんの羽がおちている。もしかするとこの辺がカワラヒワのねぐら(塒)かもと思い、夕方には上を見たり下を見たりする日が続く。
9月の自然教育園・野鳥調査会での「話題提供」のときに、担当幹事さんがいとも鮮やかに10枚近くのカラスの羽を、初列風切り羽、次列風切り羽、尾羽、・・・と並べて見せた。ウーン。これだ!!! 教材に使える。じかに野鳥に触れることはほとんど不可能なので、換羽のためにおちた羽は貴重な手がかりになる。その鳥の存在の証拠になるし、羽の仕組みの学習にもなる。
ところで9月10日の昼、同じ敷地内でスズメの塒になっているシラカシの木の下で羽を拾っていたら不思議なことに気付いた。小さいアリの巣の入口に何本か羽根が突き刺さっている〔写真〕。なんのために?その後だいぶ日数がたったためか、夕方にさがしているためか、最近は見ていない。(川内桂子)
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