“里山に響き渡る「ピックィー、ピックィー」という声。この声を聞かないと春は始まらない。”そんな文章から始まる、栃木県市貝町を舞台とした『サシバの里物語』は、東京ではほとんど見かけなくなった鷹、サシバが主人公です。しかし、その8割がたはカエルやヘビ、蝶、花、紅葉、農作業などの写真です。サシバが単独で生きているのではなく、里山のなかで子育てをしていることを物語る構成となっています。
秋、彼らは群れをつくり南の国へと旅立っています。東京の街なかも通過しているようですが、観察する人がいないのか、その情報はほとんど寄せられていません。
秋空の一日、新宿御苑や代々木公園、木場公園などの草原に大の字になって空を眺め続けたり、スカイツリーや東京タワー、都庁展望階などの高所で陣取って観察し続けていると、サシバやハチクマの雄姿が確認できるかも。情報をお寄せください。
※写真はNPO法人オオタカ保護基金編『サシバの里物語 市貝町とその周辺の里山の四季』随想舎(2012年刊・1800円)から
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