2024年6月30日日曜日

新著紹介 『多摩川の鳥類 Ⅱ 2009~2023年の分布調査を中心に』

           

  多摩川をベースに鳥類調査を行われている廣田行雄さんが、『多摩川の鳥類 Ⅱ 20092023年の分布調査を中心に』という報告書をこの5月発行されました。A4判・437pp.の大著【写真はその表紙】。 多摩川は東京を代表する川で、山梨県の笠取山を源流に東京湾へと注ぎ込む全流138㎞、流域面積1240㎢の大河です。その最下流部の大田区から世田谷区の間で調査は行われ、タイトル通り2009年から2023年までの15年間・776回の現地踏査を中心にまとめたものです。

調査は、河口から13.3㎞の大田区田園調布4を起点とし、19.0㎞上流の世田谷区蒲田15.7㎞の間の左岸(東京都側)を上流に向かって歩き、そのあいだに目視した鳥を記録するというロードサイドセンサスを中心とし、さらに今回初めての試みとして、200m毎の標識を利用して調査地を設定し、より詳しく多摩川に生息する鳥の生息状況を明らかにし、どのような環境を利用するか・繁殖する種はどこかを明らかにしようと記録が取られています。

それらの成果は「種類構成とその変化」というコーナーで、カラーの一覧表やグラフで解説されています。また、「種別調査結果」では前作『多摩川の鳥類 Ⅰ』(2006年刊)や20062008年のセンサス記録、2008年のチョウゲンボウ繁殖調査記録なども加えられ、2059248種の記録がグラフや表などとともに簡潔にまとめられています。

3,300円・入手についてはホビーズワールド・電話03-3253-3077に問合せください

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