日本野鳥の会東京・研究部例会を、10月22日(日)にZoomで実施しました。目的は『多摩川の鳥の今と昔』を知り・考えること。今回の講演タイトルは『「多摩川鳥類カウント」(2019~2021年)の調査結果について』 講師は調査報告書『多摩川鳥類カウント再現』のまとめをされた御手洗
望氏
内容は、1976(昭和51)年度と1986(昭和61)年度に実施された調査記録と今回(2019~2021年)の記録の3つを比べたもので、並べたグラフで、多摩川の“今と昔”を知ることができる鳥の出現状況を紹介。水鳥ではカモ類・カイツブリ類・カワウ・サギ類・クイナ類・シギ類・チドリ類・カモメ類・カワセミ、陸鳥では、ヒヨドリ・オオヨシキリ・セッカ・セキレイ類・ホオジロと多種多様。しかし、全体的には年を経るごとに生息数や生息期間が減少する鳥が目立ち、“多摩川の鳥が減った!”という日頃の実感をいまさらながら“再現”させられる内容でした。
減った鳥の代表はカモ類。その代表格はオナガガモ。次いでマガモ・コガモ。どこにでもいると思っていたカルガモも減少気味。他の水鳥でもカイツブリ・バン・シロチドリ・ゴイサギなども少なくなっています。逆に増えた代表格はオオバン。アオサギやダイサギ【写真】も増加。かつては記録がなかったカンムリカイツブリが今回の調査で登場。カワセミは数少ない復活組。
今回は全体で1時間20分程度ということで、変化への追及・解析などはありませんでしたが、まずは現状を知って次の一歩といったところです。御手洗さんに感謝。 〔研究部・川内〕
0 件のコメント:
コメントを投稿