2023年4月24日月曜日

東京23区山の手でサギのコロニー発見・「繁殖期2023」調査を始めます

           

  東京23区の下町にサギのコロニーがあることは知られていますが、山の手地区でもアオサギ・ゴイサギ・コサギが営巣するコロニーが見つかりました。アオサギの巣ではヒナ4羽が大きく育っていて、岸辺からもそのようすを見ることができます【写真・川内博氏撮影】。アオサギは日本最大級の大型の魚食性の水鳥で、全国的にも繁殖分布が広がっています。このコロニーで興味深いのはアオサギのほかに、減少が著しい小型種のゴイサギコサギも営巣していることです。両種とも全国的に減少傾向がみられていて、都内でも同様です。この2種はオオタカに狙われることが多く、最近の個体数減少の一つの原因とも考えられています。そのオオタカは、23区内での営巣地は増えるばかりで、この場所でもその鳴声が響いていました。〔現時点ではいつからこのコロニーができたかはわかっていません〕 

研究部では昨年に引き続き、5月~6月にかけて、どんな鳥がどこで繁殖期に生息しているのかを知るため「繁殖期2023調査を、本土部の全区市町村で実施を予定しています。この調査はおもに昼行性の鳥が対象ですので、フクロウアオバズクコノハズクヨタカなどの「夜に目立つ鳥」の情報が不足しています。身近な場所で声や姿を確認したらお知らせください。         〔日本野鳥の会東京・研究部〕      

                 

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