“バードウオッチングでは物足りない”と日ごろ思っている方は多いと思います。“鳥の野外識別”はひとつのスキルです。誰でもできることではありませんので、日ごろの力を生かすのが「野鳥調査」。そのチャンスが来年広がります。
1つ目は、東京都が1970年代・90年代と実施してきた『東京都鳥類繁殖地図』の2010年代版を民間の力で作る計画があります。具体的にはNPO法人・バードリサーチが中心になっているもので、都内全域を1.1×0.9㎞のメッシュで調査しようというものです。70年代と90年代、そしてその20年後の今、どんな繁殖分布になっているか、一目瞭然となります。
2つ目は、東京湾に300羽近く越冬しているミヤコドリ〔写真〕。その生態は不明な状態で、現在まで誰もきちんとした調査をしていません。その行動を実地調査するとともに、糞分析から食べ物を明らかにします。将来はバンディング調査も予定されています。
3つ目はタカ類の越冬期調査です。今冬1月の調査で、23区内に19羽のオオタカが生息していることが明らかになりました。この話を展開していくうちに、実は、タカ類の越冬期のようすが、全国的にもよく調べられていないということがわかりました。来年1月にも調査を予定していますので、その発展形をと考えています。
そのほか、それらをまとめる室内作業の重要性なども考えていきたいと思います。
『野鳥調査に参加しよう』~あなたのスキルを活かそう!
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