2015年6月15日月曜日

大注目! 明治神宮の杜が“キビタキの森に”

           

「鎮座百年 第二次明治神宮境内総合調査」の調査結果をもとに作られたNHKスペシャル「明治神宮 不思議の森」という番組が、52日に放送され、その後何回か再放送もされていますので、視た方も多いことでしょう。
番組では、一般には“太古の森”と思われている明治神宮の緑が、明治天皇崩御にあたって造成された100年にも満たない「人工林」であること、そしてその造成にあたっては“森の遷移”を考えて、将来的に照葉樹の森にしようという計画があったことを紹介しています。
“森の遷移”は鳥の面からも読み取ることができ、最近はキビタキ〔写真〕が複数定着するようになっています。キビタキは、一般的に「山地の森で繁殖する夏鳥」というイメージがありますが、近年は平地林での営巣例も増えています。
ここ明治神宮でも、今年の繁殖期には5羽以上が囀り続けています。2012年の調査時に営巣を確認し、その後継続調査を続けていますが、今夏は、御苑・北池・西参道・北参道付近で、元気で明るい声で歌い続けています。
冒頭のNHKの番組には「~100年の大実験~」というサブタイトルがついています。この実験を、鳥の面からも見守り続けています。(川内 博)

0 件のコメント: