“雑木林のエンジェル”と呼ばれ、多摩地区で増えたかわいい小鳥・エナガ〔スズメ目エナガ科〕が、いま東京都心の緑地〔緑島〕でも子育てをはじめています。
2000年前後には、杉並区や練馬区など23区内でも郊外の地域で繁殖が確認されましたが、2010年前後には、明治神宮(渋谷区)や新宿御苑(渋谷・新宿区)にまで分布が広がり、昨年までには自然教育園(港区)皇居(千代田区)などでも幼鳥が観察されるようになりました。
今年は、自然教育園で一般観察路ぞいの場所で繁殖し、巣立ちビナも撮影されました〔写真・本多菊太郎氏提供〕。その後ヒナたちは11羽いることが観察され、園内で順調に大きくなっているようです。巣は、巣立ち後採集され、今月末まで自然教育園・管理棟で展示されています。
現在までのところ、他の緑島では、小石川植物園(文京区)で営巣が発見されていますが、小石川後楽園・六義園(文京区)、皇居東御苑(千代田区)、浜離宮(中央区)などでは見かけなかったとの報告があります。見落としもあると思われますので、都心の緑地に出かけられたとき、エナガに気をつけてください。
営巣・繁殖を確認したら、日本野鳥の会東京・研究部あてお知らせください。
0 件のコメント:
コメントを投稿