東京の環境を考えるシンポジウム・第3回「東京都心部の自然・“緑島”の今と昔・そして未来」は、11月2日(土)に自然教育園2階の講義室で46名の参加を得て開催されました〔共催・都市鳥研究会〕。
基調講演は、都市鳥研究会代表の川内
博氏が、東京都心部の自然のひとつである明治神宮で見られる鳥の推移をわかりやすい表で紹介。また、同苑でのシジュウカラとヤマガラのテリトリーマッピング調査から、ヤマガラの急増していることが示されました。また、オオタカ〔写真〕やエナガの繁殖生態についての
話もありました。
次いで、日本野鳥の会参与の金井
裕氏より、「都市緑地とオオタカの保全」というタイトルで、オオタカの一般的な生態と市街地に進出してきているオオタカの実態が紹介され、「種の保存法と生息環境保全」についてのレクチャーがなされました。
2つの講演を受けた形で、「オオタカが生息するようになった『東京都心部』の環境とは」という題でパネルディスカッションが発展。日本野鳥の会東京探鳥会リーダーの中村文夫氏と高橋嘉明氏がパネリストとして加わり、オオタカを中心とした具体的な話へと展開しました。その中で、東京に自然系の博物館がまったくないことが大きな問題として提示されました。
さいごに、“緑島”のひとつである自然教育園の名誉研究員の矢野
亮氏により「自然教育園60年間の自然の記録」の講演があり、シンポジウムが締めくくられました。
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